胆管細胞癌の余命は?ステージと生存率について解説。

胆管細胞癌の余命は?ステージと生存率について解説。
美好みのり 先生

冴内さん、今日はいかがされましたか?何だか表情が暗いですが…

冴内みちなが

先生、はい、最近体調がよくないというのもあるのですが、ニュースでラグビーの元日本代表監督の平尾さんが胆管細胞癌で亡くなったと聞いて、ショックなんです。とてもファンでしたから。

美好みのり 先生

そうだったんですね、私もそのニュースを見てショックでした。スポーツマンだったですし、何よりまだ50代前半という若さ、残念ですね。

冴内みちなが

はい、そうなんです。平尾さんの命を奪ったその病気について、詳しく知りたいです。

美好みのり 先生

そうでしたか、では、平尾さんのご冥福を祈りながら、一緒にみていきましょう。

先日、ラグビーの元日本代表監督の平尾誠二さんが「胆管細胞癌」で亡くなられました。

スポーツマンらしい精悍な印象だった平尾さん、53歳という若さでの訃報に驚かれた方も多いのではないでしょうか?

あまりに早すぎる死、残念ですよね。

平尾さんの命を奪った「胆管細胞癌」とは一体どんな病なんでしょうか?


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胆管細胞癌とはどんな病気なのか?

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胆管細胞がんとは、胆汁を十二指腸まで流している胆管の上皮細胞ががん化したものを言います。

胆管のうち、肝臓内部にがんができたものは「胆管細胞癌或いは肝内胆管癌」と言われ、肝臓の外部に癌ができたものは「胆管癌あるいは胆道癌」と言われています。

「原発性肝がん」の一つでもあります。

原発性肝がんの3~5%を占め、頻度としては少ない腫瘍でしたが、近年増加傾向にあると言われています。

基本は肝臓に発生することがほとんどで、切除が可能であれば、手術が最も効果的な治療法だと言われていますが、手術ができない場合は化学療法が用いられます。

細胞成分に比べて繊維成分が多いので、外観は白くて硬いので、見た目も肝細胞がんとは大きく違います。

胆管細胞癌は一部ではB型やC型慢性肝炎を基礎に発生することもあるようですが、多くの場合は正常な肝臓に発生します。

ですので、胆石や糖尿病がある人の方が発生率が高いとは言われていますが、基本原因となるものがはっきりしていない為、早期発見したりすることが難しいと言われています。

また一口に胆管細胞がんといってもその形や広がりは色々あり、それにより悪性度も異なるようです。


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胆管細胞癌の特徴とステージとは?

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胆管細胞癌は、最初はほとんど自覚症状がありません。

ですので、発見しにくい、また気付かない間に進行しやすい癌のひとつで、リンパ節への転移が多く見られる癌でもあります。

がんの浸潤に伴い、「黄疸」があらわれることもあります。

胆管細胞癌の検査や診断は、血液検査、腫瘍マーカー、超音波(エコー)検査、CTやMRIなど画像検査を組み合わせて行われます。

胆管細胞癌のステージ(病期)としては

  • ステージⅠ 癌が粘膜や筋層にとどまっている状態
  • ステージⅡ 癌が筋層を超えているものの壁内にとどまっている状態、あるいは筋層までにとどまるものの近傍のリンパ節に転移がある状態
  • ステージⅢ 癌が胆のう外へ露出している、もしくは壁内にとどまるもののやや遠方のリンパ節まで転移がある状態 
  • ステージⅣa 隣接臓器に直接浸潤する、あるいは大動脈周囲のリンパ節など遠方のリンパ節に転移が及んでいる状態
  • ステージⅣb 遠隔臓器に転移している状態

となっています。

胆管細胞がんの治療の中心は手術ですが、リンパ節への転移や周囲への浸潤がある場合は、周囲の血管や肝動脈を巻き込んでいることが多いため、手術の適応にはなりません。

また胆管細胞癌の抗がん剤治療は、肝細胞癌に比べると効果がまだ上がらない傾向にあり、投薬方法が確立されていない段階です。

胆管細胞癌の生存率そして余命は?

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胆管細胞癌を患った場合の余命は他の癌と比べると厳しいと言われています。

  • 1年生存率は全切除をした場合70%、切除しなかった場合22%
  • 3年生存率は全切除をした場合37%、切除しなかった場合3%
  • 5年生存率は全切除をした場合26%、切除しなかった場合1%

もちろん癌の浸潤や転移の状態にもよりますが、手術ができ、癌をきれいに切除した場合でも1年生存率はわずかに70%と低く、手術をしなかった場合は、22%とかなり低くなります。

5年生存率となると手術をしても26%、手術をしなかった場合は1%と厳しい現実がうかがえます。

また胆管細胞癌の特徴として、手術による死亡率が高いということがあります。

通常手術による死亡率は5%前後と言われる中、胆管細胞癌は場合によっては10%、10人に1人。

手術の難しさとリスクが伺えます。

ですので、胆管細胞癌だと診断された場合、手術をうけるかどうか、こちらも大きなそして大切な判断基準となります。

いかがでしたでしょうか?

あまりの厳しい現実に驚かれた方も多いのではないでしょうか?

もちろん人の命、寿命はデータだけで言えるものではありませんし、どんな状態からであっても回復されている方も沢山いらっしゃいます。

胆管という肝臓付近になる身体全体からすればほんの小さな部分ですが、身体に、そして命に影響力をもっている部分でもあります。

平尾さんのご冥福をお祈りすると共に、日々の役割をもくもくと担ってくれている自分の胆管にも感謝したいですね。


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