下痢が続くときは腹痛や熱の有無で対処を変えよう!血便が出たら重症の可能性も。

下痢が続くときは腹痛や熱の有無で対処を変えよう!血便が出たら重症の可能性も。
健康とおる 先生

今日はどうされましたか?なんだか、体調が悪そうですが…

冴内みちなが

実は、最近下痢が続いていて、朝なかなかトイレから出られないんです…

健康とおる 先生

なるほど、それは大変ですね。下痢以外に何か症状はありますか?

冴内みちなが

それが下痢が治まったかと思ったら、次は便秘が始まることがあるんですよ…

健康とおる 先生

分りました!では、今回は下痢の原因と対処法についてお話ししましょう!

長く続く下痢症状。

何か悪い病気かも?

とても不安になりますよね。

また通勤途中や仕事中など時や場所を選ばず起こるもの。

日常生活を送る上で大変な苦痛を伴うものです。

同じ下痢でも発熱や吐き気、激しい腹痛などを伴う急性の下痢。

長期間にわたって症状が続く慢性の下痢があります。

特に慢性のものははっきりした原因が分からないものも多く、突然の血便などを伴う重篤な病気が潜んでいる可能性もあるんです。

今回は下痢の原因や対処法についてお話ししていきましょう。


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そもそも下痢症状とはどういうもの?

そもそも下痢症状とはどういうもの?

下痢症状とは、便の中の水分量(60~90%)や便の量(300g以上/日)が増え、排便回数が増加(5~20回)した状態を指します。

また吐き気や嘔吐、腹痛、原因によっては発熱も伴います。

では腸の中ではどのような変化が起こっているのでしょうか?

【下痢のときの腸内変化】

  • 大腸の蠕動運動(便を外に押し出そうとする運動)が亢進する。
  • 小腸での水分吸収障害が起こり下痢便ができる(大腸に下りてくる便の水分量が多くなる)。
  • 小腸での糖質や脂肪の吸収障害が起こる。
  • 細菌やウィルスによる毒素や中毒性物質などによる腸の分泌亢進が起こる。

これらは腸内で処理できないものや病原体や毒物などを体の外に早く出そうとする反応なのです。

ではどのような原因やち対処法があるのでしょうか?

詳しく見ていきましょう。

急性の下痢は腹痛や嘔吐、発熱を伴う

急性の下痢は腹痛や嘔吐、発熱を伴う

一般に急性の下痢は、激しい腹痛、吐き気、嘔吐、脱水症状を伴います。

ウィルスや細菌の感染が原因である場合は高熱を発することもあります。

【急性下痢の原因疾患】

  • ウィルス性腸炎:インフルエンザ、ノロウィルス、ロタウィルス、アデノウィルスなど
  • 細菌性食中毒:腸内ビブリオ、黄色ブドウ球菌・ボツリヌス菌(発熱なし)、病原性大腸菌、サルモネラ菌、O-157など
  • 寄生虫性下痢:鉤虫症、回虫症など
  • 中毒性下痢:自然毒食中毒(フグ中毒、毒キノコ中毒)、重金属・薬剤中毒(水銀、ヒ素、アルコール、抗がん剤など)
  • 薬剤性大腸炎:抗生物質の経口投与後など
  • 機能性下痢:寝冷え、暴飲暴食、不消化物、食品アレルギー、神経性(過敏性腸症候群)など

ウィルスや細菌、寄生虫、中毒性などの下痢では症状が重篤であることが多く、激しい下痢や嘔吐、発熱による「脱水症状」を起こす危険もあることから、早めに受診して適切な処置を受けることが必要なケースです。

一方、アルコールの飲みすぎや暴飲暴食、寝冷え(寒冷性下痢)などはとても身近なもので、経験したことのある方も多いことでしょう。

いわゆる病気ではなく、自然に治る場合がほとんどです。

しかし慢性下痢に移行することがあるので、下痢症状が続く場合は放置しないようにしましょう。


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慢性下痢には原因不明の疾患が隠れていることも

慢性下痢には原因不明の疾患が隠れていることも

慢性下痢には、原因不明の疾患や胃腸以外の全身性の疾患、また精神的なストレスが原因とされる疾患も含まれています。

【慢性下痢の原因疾患】

  • 炎症性下痢:潰瘍性大腸炎、クローン病、腸結核、憩室炎などによる。
  • 消化不良性下痢:慢性膵炎、膵臓がん、肝炎、肝硬変などによる。
  • 吸収不良性下痢:副甲状腺機能低下症(脂肪便)、先天性乳糖分解酵素欠乏症などによる。
  • 機能性下痢:過敏性腸症候群(IBS)などによる。
  • 全身性疾患:糖尿病、甲状腺機能亢進症、アジソン病、尿毒症などによる。
  • 大腸がん

特に気になるのは「潰瘍性大腸炎」と「過敏性腸症候群」です。

いずれもはっきりとした原因は不明で、突然発症する可能性があります。

また若者の発症が増えており、精神的ストレスとの関係が指摘される疾患です。

これらについて詳しく見てみましょう。

潰瘍性大腸炎は原因不明の難病

潰瘍性大腸炎は原因不明の難病で国の特定疾患にも指定されています。

発症する年齢は男性で20~24歳、女性で25~29歳がピークで、若者に多いことが特徴です。

頻度は10万人当たり100人と言われ、決して稀な疾患ではないようです。

大腸の粘膜に原因不明の炎症性潰瘍が起こる病気で、自己免疫性疾患や感染の他、精神的ストレスが発症の誘因と指摘されています。

比較的軽い腹痛がよく起こり、発症後早期から下痢、血便(下血)の症状が見られるとされています。

発熱は重症例で見られることがあります。

治療は、対症療法(腹痛、下痢)、薬物療法(ステロイドホルモンなど)、食事療法(高たんぱく、高カロリー、高ビタミン)、重症例では手術が行われます。

また精神的・身体的な安静が必要とされています。

重症化すると、腸に穴が開く(穿孔)こともあるほどですので、早めの受診が必要です。

過敏性腸症候群(IBS)は精神的ストレスが原因?

過敏性腸症候群は、明らかな原因が不明で、20~30歳代の若者に多く発症することが特徴です。

精神的ストレス、神経症、うつ病との関係が指摘されています。

もともと胃腸が弱かった人がかかるケースが多く、精神的なストレス(自覚していないストレスも)にさらされたことで、腸が過敏に反応し、頻回の下痢症状を引き起こしていると考えられています。

神経性の下痢(長期にわたる下痢)だけでなく、けいれん性便秘(腹痛を伴う便秘)といわれる症状が交代で表れることもあります。

炎症性の疾患ではないので発熱や血便の症状がないことから、潰瘍性大腸炎と区別することができます。

急性に始まり、ほとんどが慢性に移行することが知られていますので、症状が3週間~1か月続くときは疑ってみた方がいいでしょう。

改善には精神・心理面に対する治療が必要と言われています。

心の問題が身体の症状として表れているケースですので、「心療内科」を受診されることをお勧めします。

また自分でできることもあります。

生活習慣や食べ物を見直してみるのもストレスに対する対処法として有効と思われます。

【過敏性腸症候群の対処法】

  • 睡眠を十分にとる。
  • 体を冷やさない:冷たい飲み物・食べ物(体を冷やすトマト、ナス、キュウリなど)を控える。
  • 体(特に胃腸)を温める:温野菜を食べたり、白湯(40~50℃)を飲む。
  • 刺激物を摂らない:カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶)、香辛料などを避ける。
  • 発酵食品(ヨーグルト、納豆、漬物、味噌など)を摂る:腸内環境を整える。

大腸がんは下痢と便秘を繰り返す

大腸がんは下痢と便秘を繰り返す

最後に押さえておきたいのが「大腸がん」です。

高たんぱく・高脂肪、低線維といわれる食生活の変化が原因とされ、50歳以上の男性に多いと言われています。

良性のポリープが悪性に変化する場合もあるのが特徴です。

【大腸がんの症状】

  • 血便が出る。
  • 下血(肛門からの出血)がある。
  • 便が細くなる。
  • 下痢と便秘を繰り返す。
  • 腹痛やお腹の膨張感がある。
  • 貧血が起きる。
  • 体重が減少する。

大腸がんは初期は自覚症状がほとんどないと言われています。

直腸部分のがんでは、排便時の不快感、下痢、血便などで気付くことが多いようですが、痔の症状と誤解することもあるようです。

しかしがんが大きくなり大腸の一部が閉塞(左側が多いと言われる)することもあります。

手術療法が行われますが、直腸部では人工肛門の増設が必要な場合もありますので、早期の発見が何より大切です。

いかがでしたか?

慢性の下痢はとてもつらい症状です。

適切な治療で一日も早く回復されることを願っています。


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