足の付け根が痛い!内側部や前側の女性に多い症状とその対処法を詳しく解説。

足の付け根が痛い!内側部や前側の女性に多い症状とその対処法を詳しく解説。

足の付け根が痛い。

女性の場合、内側に症状が出ることが多いんです。

内側の鼡径部はちょうど股関節の中心にあたる部分でリンパの通り道でもありますね。

今回は女性の足の付け根の症状について詳しく解説していきましょう。


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足の付け根が痛いときはどこが悪いの?

足の付け根が痛いときはどこが悪いの

足の付け根の痛みと一口に言っても人によって感じ方や訴え方は様々です。

まずは広く可能性を考えてみましょう。

足の付け根の内側もしくは前側と感じる場合、鼡径部を指すことが多いでしょう。

鼡径部は、股関節の中心にあたることから、股関節に何らかの問題があることが考えられます。

また鼡径部にはリンパ節があり、下半身に何らかの感染が起きたときに腫れやしこりを感じることがありますね。

更に鼡径部を斜めに走る鼡径靭帯あたりから腸管が飛び出してくる鼡径ヘルニアという病態も考えられるんです。

それでは詳しく見ていきましょう。

内側や前側(鼡径部)に出現する股関節の症状は女性に多い

内側や前側(鼡径部)に出現する股関節の症状は女性に多い

内側(前側)に症状が出る可能性のある疾患について考えてみましょう。

鼡径部にある鼡径靭帯の少し下あたりには大腿骨頭が位置しています。

大腿骨頭は股関節を構成している球状の骨ですね。

鼡径部の痛みがある場合、股関節に問題のある可能性が高いんです。

少し難しくなりますが、可能性のある股関節の疾患をまとめてみますね。

【股関節の疾患】

  • 変形性股関節症(関節軟骨の変性により周囲に骨硬化や骨棘を生じる)
  • 先天性股関節脱臼(出生前後に股関節が脱臼している)
  • 臼蓋形成不全(大腿骨頭が入る屋根の部分が先天的に浅い)
  • 特発性大腿骨頭壊死(明確な原因がなく大腿骨頭が壊死していく)
  • 大腿骨頸部骨折(大腿骨頭付近の骨折で内側・外側骨折に分けられる)

変形性股関節症は中年期になって発症する

変形性股関節症は、先天性股関節脱臼や臼蓋形成不全など先天的な障害が原因になって起こることがほとんどです。

もともと臼蓋(きゅうがい:股関節の屋根の部分)が浅く、大腿骨頭がうまく入っていないことから起こります。

このため股関節が不安定になり、力学的な負担から股関節の変形を引き起こすのがそのメカニズムなんです。

また子供のころから股関節に問題があっても実際に深刻な症状が出るのが中年期になってからということが多い疾患です。

特に女性に頻度が高く、特に股関節周囲を酷使(立ったり座ったり、重いものを抱えたり)すること多い人に出現しやすいと言われています。

職業的には、看護師さんや介護士さん、保育士さんなどが多く見られますね。

股関節疾患の簡単な見分け方

股関節疾患の簡単な見分け方

股関節の疾患は腰痛を併発することが多いことから痛みだけでは判断が難しいことがあります。

股関節に関係する疾患かどうかの見分け方を説明しましょう。

パトリックテストというものがあります。

【パトリックテスト】

  1. 仰向けの姿勢になる
  2. 痛い方の足(患側)を曲げ、反対の足(健側)の膝の上にのせる
  3. 足が4に字の形になる
  4. 患側の膝を床面の方に(下に)押さえつける
  5. 股関節部の痛みが増強するなら陽性(股関節の疾患)

一方、股関節に痛みが出ず、骨盤の後(仙腸関節)に痛みが出る場合は、他の疾患(仙腸関節炎など)である可能性が出てきますね。

また痛みの変化がなく、骨盤部にも痛みが出ない場合は、鼡径部のリンパ腺の腫れが原因である可能性も出てきますね。

リンパ節のしこりもいっしょに見られることが多いですね。

この場合、鼡径リンパ節より下の下半身に何らかの感染が起きていることが考えられますので、早めに内科や泌尿器科を受診することをおすすめします。

また腹圧が高まったときに鼡径部から腸管が飛び出してくる鼡径ヘルニアという病態もあるので注意が必要です。

この場合は、消化器外科を受診することをおすすめします。

立ったり歩いたりしている時の姿勢にも異常がある

もう一つの見分け方を紹介しましょう。

立ったり歩いたりしている時の姿勢です。

臼蓋(股関節の屋根の部分)は、骨盤を前に倒す(前屈み)ことで少し広くなります。

こうすることで股関節の安定感が増し、体重を支えやすくなります。

これを代償動作と呼んでいますが、変形性股関節症がある場合、この前屈みの姿勢をとることが多くなるんです。

骨盤を前に倒すことで腰椎を必要以上に前弯させて上体を起こさなければならなくなります。

こうして腰部にも負担をかけることで変形性腰椎症を引き起こし、腰痛まで併発することが多いんですね。

あとは股関節の安定が損なわれることから、悪い方の足で立ったときに反対側の骨盤が下がるトレンデレンブルグ徴候やあらかじめ骨盤が下がらないように悪い方の足と同じ側に体を傾けるデュシェンヌ徴候と呼ばれる姿勢もあります。

トレンデレンブルグ徴候なら、右が悪いときは左に体が倒れます。

またデュシェンヌ徴候なら、右が悪いときは右に倒れるので異常を感じることができるんです。


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股関節部の痛みを緩和する方法

股関節部の痛みを緩和する方法

股関節の安定が損なわれていることから、周囲の筋肉のバランスが崩れていることが考えられます。

このバランスを整える方法を考えてみましょう。

すべて右側を患側(伸ばす方)として示していますよ。

中殿筋が硬くなっている(働きすぎている)

中殿筋が硬くなっている(働きすぎている)

股関節を外側から支える中殿筋が硬くなっていることが多いでしょう。

中殿筋をストレッチしてリセットしましょう。

左側の骨盤を右に抑えながら、右の股関節を内側に曲げていきますよ。

腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)が硬くなっている(働きすぎている)

腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)が硬くなっている(働きすぎている)

股関節を前側から支える腸腰筋も硬くなっていることが多いでしょう。

腸腰筋をストレッチしてリセットしましょう。

反対の左側の足を曲げることで股関節を固定していますよ。

難しい場合は両足とも伸ばした状態でも大丈夫です。

右の股関節を意識することが大切ですね。

腰椎は後に反らし過ぎないようにしましょう。

立ったままで腸腰筋をストレッチする

立ったままで腸腰筋をストレッチする

うつぶせの状態が難しいときは、立ったままでも大丈夫です。

左足を曲げて前に出し、骨盤を固定します。

それから腰を落として、右足を引くことで腸腰筋をストレッチすることができますよ。

股関節の内転筋と伸展筋が弱くなっている

内転筋と伸展筋が弱くなっている

最後に弱くなっている内転筋(太ももの内側の筋肉)と伸展筋(お尻の筋肉:大殿筋)を鍛えましょう。

そうすることで大腿骨頭の位置を整え、股関節を安定させることができますよ。

膝と膝の間にゴムボールなどをはさんでブリッジ運動(お尻上げ)を行います。

ボールをしっかり挟んで落とさないようにするのがコツです。

股関節全体がしまる感じがしますよ。

いかがでしたか?

足の付け根、すなわち股関節は上半身と下半身をつなぐ大切な役目を果たしています。

不安定となり痛みが出ることで日常のあらゆる動作が制限されてしまいます。

異常を感じたら早めにケアしていきましょう。

あなたのつらい症状が1日でも早く改善されることを願ってこの稿を終わりにします。


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