【早期発見がなにより大切】肺腺癌と肺癌の違いは?原因や生存率など詳しく解説。

【早期発見がなにより大切】肺腺癌と肺癌の違いは?原因や生存率など詳しく解説。

肺腺癌という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「肺癌」は統計上、日本人の死亡原因の中でも高い死亡率をほこっているので有名ですが、この肺腺癌というのはあまり聞きなれない言葉ですね。

今回は、この「肺腺癌」について、病気になる原因や生存率など気になるところを検証していきます。


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肺腺癌と肺癌の違いは?

肺腺癌と肺癌

そもそも「肺癌」とは、気管支から肺胞に至る気道の上皮から発生した悪性新生物のことを指します。

またその組織型(組織学的特徴)が多彩で、発生部位、大きさ、進展具合によって病態が複雑であるとされています。

肺癌は、この組織型によって、主に扁平上皮癌、小細胞癌、腺癌大細胞癌の4つに分類されます。

よって、肺腺癌は、肺癌の中の1つの組織型を指すということになります。

分かりやすくいうと、肺癌の中の一つに肺腺癌というものがあるということですね。

実際には、日本人の肺癌発症事例の約半数がこの「肺腺癌」であると言われており、男性よりも女性に多い症例です。

気管支鏡診断(確定診断)の場合であると、腫瘍径が2cm以上の感度は63%、2cm未満は34%との報告もあり、腫瘍径が小さいほど診断率は低下することから、比較的早期発見が難しい病気と言われています。


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原因や生存率について解説

原因や生存率など

一般に、喫煙と肺癌リスクとの関係はよく知られるところです。

しかし、喫煙と強い関連が指摘されているのは、扁平上皮癌と小細胞癌であり、肺腺癌は、比較的、喫煙の影響が少ない肺癌とされています。

実際に、肺腺癌では、非喫煙者、特に女性の占める割合が高いことが明らかになっています。

少し専門的になりますが補足してみましょう。

肺腺癌でも、「喫煙と関連した肺腺癌」と「喫煙と関連のない肺腺癌」では、癌の発生に違いがあると言われています。

肺腺癌の発生母地では、「気管支上皮関連腺癌」と「呼吸細気管支~肺胞(TRU型腺癌)」があり、後者の方で女性・非喫煙者の頻度が優位に高いと報告され、遺伝子(EGFRなど)変異の関与が指摘されています。

喫煙以外の原因は?

非喫煙者の肺癌リスクについて様々な指摘がありますが、喫煙者の場合ほど、はっきりしたことはわかっていません。

【非喫煙者肺癌のリスク】

  • 環境喫煙(受動喫煙):限定的であり、それほど高くないとされる。
  • 職業的・環境的発癌物質:アスベスト、ラドン、ヒ素、ニッケル、クロム、コバルトなど。
  • エストロゲン暴露:女性ホルモンの関与
  • 遺伝的要因:家族歴(体質)
  • 基礎疾患の合併:間質性肺炎、肺線維症
  • 食品:加工肉摂取、緑黄色野菜の摂取不足

タイプによって生存率は異なる

同じ腺癌でも、さまざまなタイプ(組織亜型)によって予後が異なる傾向が示されています。

一般に手術後の5年生存率が指標とされています。

肺癌の組織分類(WHO,2015)ごとに、以下のようなデータがあります。

【肺癌の予後データ】

  • ほぼ100%:上皮内腺癌、微少湿潤性腺癌
  • 80~90%:置換型、乳頭型、腺房型腺癌
  • 60~70%:湿潤性粘液性、充実型、微少乳頭型腺癌

肺腺癌を早期発見するために

先述した通り、肺腺癌は比較的早期発見が難しい病気であり、症状がでて病院に行ったときには既に進行しているケースが多いです。

しかしながら、早期発見をすることが完治に対しての一番効果的である為、できる限り早期発見できる様に日頃から心がけておくことが大切です。

具体的に肺腺癌を発見するには以下の様な方法が挙げられます。

  • 胸部のレントゲン検査
  • 胸部のCT検査
  • PET-CT検査
  • 腫瘍マーカー
  • 細胞検査など

「症状がでる前」という視点から考えると、一般的に健康診断に加わっている「レントゲン検査」で発見できると理想的ですが、そう簡単に見つかるものでもありません。

これは肺腺癌に限ってのことではありませんが、一般的に行われる健康診断とは別に、定期的に人間ドックでCT検査やPET-CTなどを受診し、あらゆる角度から自分自身を診察してもらえる環境作りを心がけることがなにより大切だと考えられます。


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