首のしこりは何科を受診?痛いときと痛くないときの違いとは。

首のしこりは何科を受診?痛いときと痛くないときの違いとは。

首のしこりが気になる。

少しずつ大きくなってきた気がする。

痛いときと痛くないときは原因が違うの?

何科を受診すればいい?

とても心配になりますよね?

今回は首のしこりの種類やその原因についてお話ししましょう。


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首のしこりが痛いときと痛くないときの違いは?

首のしこりが痛いとき

急にできたしこり。

心配になるのは当然です。

もっとも頻度が多く一般的なのは、「粉瘤(ふんりゅう)」と「脂肪腫(しぼうしゅ)」、「石灰化上皮腫」ですね。

これらは皮膚腫瘍(できもの)に分類されます。

腫瘍というと何だか怖い感じがしますが、これらはすべて良性のもので悪性(がん)のものではありません。

この中で痛みを感じるものは「粉瘤(ふんりゅう)」の中でも炎症性で化膿しているものが考えられますね。

その他のものでは痛みを感じないことが普通なんです。

では整理してみていきましょう。

【粉瘤(アテローム)】

  • 皮膚の下にできた袋に角質や皮脂(あか)がたまったもの
  • 首のほかにも、額、頬、あご、耳、背中、腕、お尻などに好発する
  • 放置すると巨大化(野球ボールほど)する場合もある
  • 炎症性(化膿して痛みを伴う)のものは切開して排膿する手術が適応
  • 非炎症性のものは切開(くりぬく)して袋ごと除去する手術が適応
  • がん化する可能性は低い
【脂肪腫】

  • 皮膚の下や筋肉の中に脂肪の軟らかいかたまりができる
  • 徐々に大きく膨らんでくる(10cm以上になるものも)
  • 首のほかにも、背中、お尻、腕、太ももなどに好発する
  • 周囲との境界が明確
  • 皮膚の下で移動する(皮膚と癒着せず触ると動く)
  • 化膿することはない
  • 患部を切開して脂肪腫を引き抜く手術が適応
  • 悪性の脂肪肉腫と鑑別が難しい場合は病理検査も行われる
【石灰化上皮腫】

  • 皮膚の一部が石灰のように硬くなる
  • 首のほかにも、顔(まぶた)、腕などに好発する
  • 少し黒っぽい色で粉瘤よりも硬め
  • 無症状が多いが、かゆみや痛みが出ることも
  • 周囲との境界が明確
  • 皮膚の下で移動する(皮膚と癒着せず触ると動く)
  • 患部を除去する手術が適応
  • 手術後、悪性との鑑別のため病理検査が行われる

これらの皮膚腫瘍で可動性が見られる場合は良性と言われることが多いようです。

しかし3cmを超えるものでは悪性の場合もあることが指摘されているので注意が必要です。

また一般的に、腫瘍の境界の辺縁が、良性なら明瞭で整い、悪性なら不明瞭でギザギザしていると言われ、表面の形も良性なら単純で、悪性なら複雑で潰瘍形成なども見られるとされています。

首のしこりは何科を受診すべき?

首のしこりは何科を受診すべき

これらの皮膚腫瘍は塗り薬や飲み薬では完治させることは難しいようです。

良性でも治療には手術が必要なことが多いため、皮膚の外科である「形成外科」が専門になります。

また筋肉や神経との癒着が疑われるような場合は、筋や骨の外科である「整形外科」の方がよい場合もあります。

また悪性腫瘍の可能性がまったくないわけではありませんので注意が必要です。

摘出後、病理検査が行われることもあります。


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しこりは「がん」のこともある?

しこりは「がん」のこともある

怖いのはやはりがん(悪性腫瘍)です。

見た目では良性のものと完全に見分けることは難しいこともあり、切除した後に病理検査が行われて初めて確定されます。

では皮膚にできる悪性のものをまとめてみましょう。

メラノーマ(ほくろのがん)とそれ以外のものに分けています。

【メラノーマ】

  • メラノーマ:ほくろのがんとも呼ばれ、メラニン色素を産生する細胞(色素細胞)ががん化したもの
  • がん細胞がメラニン色素を大量に産出するので黒色のことが多い
  • 末端黒子型:足の裏や手のひら、手足の爪に多い
  • 表在拡大型:身体の中心部(胸、背中、腹)と手足の付け根に多い
  • 結節型:場所に関係なく、色のない結節(しこり)が大きくなっていく
  • 悪性黒子型:高齢者の顔面にできることが多く、結節化する

このメラノーマの特徴として、6mm以上(大きくなっていく)、境界線が不明瞭(ギザギザ)、左右非対称、色の濃淡があるなどが挙げられています。

これらに当てはまるようなら、早めに皮膚科を受診しましょう。

治療法は、手術による摘出、リンパ節郭清などが行われます。

また予防法として、紫外線を避ける(日焼け止めなど)、ほくろを傷つけたりいじったりしないことが必要とされています。

次にその他のものを見ていきましょう。

【その他の皮膚悪性腫瘍】

  • Bowen(ボーエン)病:湿疹に似た病変で、放置すると有棘細胞がんに進行することがある
  • 有棘細胞がん:イボ状のもので赤みのる腫瘤が発生する
  • 基底細胞がん:ほくろに似ているが、青黒く光沢がある
  • バジェット病:外陰部に多く発生(湿疹に似ている)し、進行すると腫瘤を生じる

これらメラノーマ以外のものも、同じく紫外線や傷などの刺激から発生する可能性があると言われていますので注意が必要です。

治療は、一般に病変の切除が行われますが、リンパ節の転移がある場合、その他の治療法(リンパ節郭清、化学療法)が必要になることがあります。

いかがでしたか?

皮膚の腫瘍には様々なものがあり、首に好発するものがあります。

また良性や悪性の区別も難しく、治療には手術が必要です。

早めに受診し、医師に相談しょう。

ではあなたの症状が1日でも早く回復されることを願い、この稿を終わります。


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