卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)の痛みの症状。腰痛や出血が病気のサイン。

卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)の痛みの症状。腰痛や出血が病気のサイン。
卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)という病気をご存知でしょうか?

卵巣は最も腫瘍(しゅよう)の出来やすい臓器だと言われていて、卵巣嚢腫は、卵巣腫瘍の中でも約8割を占める病気です。

卵巣は、子宮の両側にある親指大の臓器で、アーモンドのような形をしていて、その中に卵子の元となる数百万もの原子卵胞という細胞をもって生まれてきています。

原子卵胞は思春期になると成熟し、この中で育った卵子が毎月ひとつずつ卵巣の外に排出されます。

卵子は卵管采で受け止められ、卵管の中に入ります。

卵管内で精子と出会い、受精すれば子宮に運ばれ、妊娠が成立したことになります。

卵巣にはこのように胎児のもととなる卵子を育てる役割の他、妊娠に備えて子宮をコントロールする2種類の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を卵胞から分泌する役割を持っています。

卵巣はこのように妊娠やホルモン分泌に大きく関わる臓器ですから、女性にとっても、またパートナーである男性にとっても大変気になるところだと思います。

そこで今日は卵巣嚢腫の原因や症状、治療法について、一緒に考えていきたいと思います。

知識が深まることで、身体への理解に繋がればと思います。

では早速見ていきましょう。


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卵巣嚢腫が原因で出る痛みの症状とは?

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卵巣はもっとも腫瘍が出来やすく、また様々な種類の腫瘍が出来やすい臓器だと言われています。

卵巣嚢腫とは、卵巣内に液体や脂肪がたまり、触るとやわらかい腫瘍を指します。

そしてそのような腫瘍が出来ても、腹部の奥にあることから自覚症状が現れにくいことから、「沈黙の臓器」とも言われています。

腫瘍ができる場所として最も多いのが、卵巣内部の表面を覆う「上皮」です。

次に卵子の元になる「胚細胞」、まれに「卵胞」にできることもあります。

ただ腫瘍ができても先程お伝えしたように、自覚症状が現れにくい為、初期では分かりにくく、腫れたり内容物がたまって卵巣が肥大して初めて気づくケースが多いようです。

肥大すると元は親指大の大きさの卵巣がこぶし大以上になると言いますから、驚きです。

卵巣にできる腫瘍の90%以上は良性であると言われていて、たまる液体の種類によって、以下の4つに分類されています。

漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)

卵巣嚢腫の中でもっとも多く、10代から30代の若い女性にタイプで、卵巣から分泌される水のようにサラサラした透明の液体がたまります。

粘液性嚢腫

別名偽ムチン嚢腫と呼ばれます。

更年期の女性に多く、ネバネバした液体がたまる嚢腫です。

これは人間の身体にできる腫瘍の中でもっとも大きくなるタイプで、かなり肥大し、人の頭位の大きさになることもあります。

皮様性嚢腫

成熟期の女性に多くみられ、妊娠中に見つかることも多いようです。

胚細胞にできるもので、歯や毛髪などの組織が含まれたドロドロした物質がたまります。

チョコレート嚢腫

20代~30代の女性に多く、子宮内膜症が卵巣内に発症したもので、月経の度に出血した血液がたまります。

それがちょうどチョコレートのように見えることから、そう呼ばれているようです。

ただこちらは原因が子宮内膜症の為、厳密に言えば卵巣嚢腫ではなく、治療法も普通の卵巣嚢腫とは違います。

子宮内膜症が原因で起こるチョコレート嚢腫以外は、原因が何なのかはよく分かっていませんが、ストレスや交感神経の緊張が多く影響しているのではないかと言われています。


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腰痛や出血、むくみは病気のサインの可能性高

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卵巣嚢腫は先程お伝えしましたように、種類を問わず自覚症状がほとんどありません。

初期段階で痛みを感じる方も少なく、腫瘍がこぶし大になり、触って初めて気付く方もいらっしゃるようです。

多くは妊娠時の検査やがん検診などで発見されています。

嚢腫が肥大化すると、月経時に通常以上の痛みを感じたり、月経時以外にも腰痛や腹痛を起こしたりします。

また肥大した腫瘍が膀胱を圧迫して頻尿になったり、腸を圧迫して便秘、むくみにもなったりもします。

腫瘍が5~7㎝の大きさになると、卵巣の根元が回転してしまう「茎捻転」が起こることがあります。

こちらは激痛を伴い、吐き気や出血、発熱があり、ショックで意識を失うほどなんだとか。

ねじれた部位から血行が途絶えてしまいますので、放置すると卵巣が壊死してしまいますので、その場合は緊急手術が必要となります。

手術の場合、気になる手術費用は?

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卵巣嚢腫は、小さいうちは経過観察になることが多いのですが、大きくなると茎捻転になる危険性が高いことから、症状によっていは摘出手術をすすめられることもあります。

卵巣嚢腫の大きさ、状態によって摘出手術の範囲は変わり、嚢腫だけを切除する場合、片方だけの卵巣を切除する場合、そして卵管までを切除する場合などがあります。

妊娠に関わる臓器ですので、手術内容については嚢腫の状態や患者さんの年齢や意向が考慮されます。

摘出の場合には、開腹手術と腹腔鏡手術の2種類があり、腫瘍が良性の場合は、傷口も小さく回復も比較的早い腹腔鏡手術が選ばれていることが多いようです。

また気になる手術費用ですが、初診料や紹介状の他に手術前の検査費用として採血やMRI検査、CT検査などでまず2万円弱がかかります。

手術費用は、目安として5日入院で、150,000円、10日入院で300,000円(3割負担の場合)が一般的だと言われていますが、病院によっても多少前後します。

いかがでしたでしょうか?

卵巣嚢腫はこのように自覚症状がなく、肥大化する特徴があります。

なかなか自分で発見するということは難しいと思いますが、日々卵巣や月経を含めた身体の状態を気にかけることで、早期に発見し、対処できる可能性は高まります。

卵巣とのいい関係が築けますように。


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