左の肩こりの原因は意外なところにあった!僧帽筋のバランスを整える方法とは?

左の肩こりの原因は意外なところにあった!僧帽筋のバランスを整える方法とは?

「肩こりがひどくてデスクワークがつらい。」

「肩が凝って首や頭まで痛い。」

日本人の国民病とも言える肩こり。

体の仕組みを知って適切に対処すれば、肩こりの解消も決して難しいことではありませんよ。

また「右利きなのになぜか左の肩こりの方がひどい。」という方も多いのではないでしょうか?

そういえば不思議ですよね。

なぜこのようなことが起こるのでしょう?

肩こりの解消についてお話しする前に、先ずは人間の体の仕組みについてお話ししておかなければなりません。

少しだけお付き合いくださいね。


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体の中枢部と末梢部の合理的な関係

体の中枢部と末梢部の合理的な関係

人の体の仕組みを説明するには、体の「中枢部と末梢部の法則」ついて理解することが必要です。

少し難しいですが、なるべくわかりやすく説明していきましょう。

つまり体の中心に近い方が中枢部、端っこの部分が末梢部になりますね。

つまり骨盤、背骨、肩甲骨、肩、肘、手首、手の順番で中枢部から末梢部へと移っていきます。

人の動作はこの中枢部と末梢部の関係で成り立っていると言っても過言ではありませんよ。

具体的にお話ししてみましょう。

例えば人は、指先で「細かい作業をする」ときに肘や手首をテーブルについたりしますね。

皆さんも子供の頃に「ご飯を食べる時は肘をついてはいけません。」と注意されたことがきっとあるでしょう。

確かに日本人の作法から見てお行儀が悪いからですよね。

でも問題はなぜ肘をつくかということなんです。

それは肘をテーブルに固定すると箸が使いやすくなるからなんです。

もっと極端な例でいうと、魚の細かい骨を箸で取ろうとするとき、今度は手首をテーブルにつくはずです。

それは手首を固定した方がもっと箸が使いやすくなるからなんです。

つまり手が末梢部(使う方)で手首や肘が中枢部(固定する方)ということになりますね。

体の端っこを使うときはそれより中心に近い方を必ず固定しようとします。

すると末梢部の力が抜けて使いやすくなるのです。

別の例で考えてみましょう。

今度は逆に旅行カバンなど手に「重いものを持つ」ときのことを考えてみましょう。

きっと脇を締めて肘を体に付けて持とうとするでしょう。

そうなんです。

これも同様の反応ですね。

つまり中枢部がしっかり固定されていると、末梢部にある方は力も発揮しやすくなるのです。

人間の体は本当に良くできていますね。

つまり中枢部がしっかりと固定されていることが重要なんです。

そうです。

腕の場合は肩甲骨が中枢部に当たるのです。

右利きなのに左肩の方が凝るのはなぜ?

右利きなのに左肩の方が凝るのはなぜ?

先ほどの中枢部と末梢部の法則で説明します。

もうお分かりでしょう。

パソコン業務などのデスクワークの場合、腕から先の末梢部を使いますよね。

仕事中、重たい腕を常にぶら下げているのが肩甲骨で、この場合、中枢部にあたりますね。

これは先ほどお話しした通りです。

この肩甲骨をしっかり支え続けているのが「僧帽筋」で、頭の後ろから肩甲骨、そして背骨まで広がっている大きな筋肉です。

特に首から肩甲骨にかけての部分(上部線維)は肩甲骨を吊り下げる構造になっています。

腕から先の固定に常に働いているため、とても凝りやすい筋肉なんです。

別名「肩こり筋」とも呼ばれる所以ですね。

「でもそれなら右利きの人は右肩の方が凝るのでは?」

確かにそうです。

ではなぜ左肩の方が凝るのでしょうか?

これにはもう一つの体の仕組み、「体の左右の法則」がとても関係しています。

つまり体の右側を使うときは、反対の左側の方が固定する側に回ります。

すなわち左側が中枢部、右側が末梢部の関係になるということですね。

右利きの人は右手を多く使う分、右肩に負担がかかります。

しかしそれ以上に左肩に負担がかかってるということなんです。

これが左肩の方が凝りやすいという理由です。

ではどうすれば肩こりが解消されるのでしょうか?

お待たせしました。

ここからが本題です。


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肩こりの解消には僧帽筋のバランスが重要

肩こりの解消には僧帽筋のバランスが重要

肩こりの解消には、凝っているところをマッサージしたり、ストレッチしたりして伸ばすという考え方があります。

血行を良くし、蓄積した疲労物質を流すという点で有効な方法ですね。

またマッサージ刺激によって脳内モルヒネのエンドルフィンが放出されることも効果の秘密です。

しかしマッサージやストレッチ以外にも面白い方法があるんです。

1つは先ほどお話しした「中枢部と末梢部の法則」を使いますよ。

これは肩甲骨の位置と僧帽筋の関係に秘密があります。

もう1つは「体の左右の法則」を使います。

これは僧帽筋の左右の緊張のバランスに秘密があります。

「僧帽筋のバランス」とは肩甲骨の位置のバランスを整えると同時に左右の筋緊張のバランスを整えるということなんです。

それでは実践してみましょう。

肩甲骨の位置を整える方法とは

先ずは僧帽筋は大きな筋肉です。

上の画像を参照してみてください。

【僧帽筋の3つの線維】

  1. 上部線維(頭の後から肩甲骨や鎖骨に向かって斜め下に走る):肩甲骨を上に引く
  2. 中部線維(1-3番目の胸椎から肩甲骨に向かって真横に走る):肩甲骨を真ん中に引く
  3. 後部線維(4-12番目の中・下部の胸椎から肩甲骨に向かって斜め上に走る):肩甲骨を下に引く

つまり肩こりとは僧帽筋の上部線維ばかりが過剰に働いているということなんです。

そこで働きにくくなった中部線維と下部線維を働かせれば、肩甲骨の位置が整って中枢部としての固定力を高めることができます。

また同時に頑張りすぎている上部線維も休ませることができ、肩こりも緩和できるということなんですね。

少し難しい説明になりました。

実際にやってみましょう。

やり方はいたって簡単です。

【肩甲骨を引き寄せる体操】

  • 方法:両肘を90°に曲げ、肩まで上げ、そのまま後ろに引く(左右同時に行う)。
  • 強度:ギュッと力を入れて、フッと力を抜いて元の位置に戻す。
  • 頻度:10回1セットで数セット繰り返す。
  • 効果:中部線維が働き、肩甲骨を背骨(胸椎)の方に引き寄せる。
【肩甲骨を下げる体操】

  • 方法:片腕を斜め上45°に上げ、そのまま後ろに引く(うつぶせで行ってもよい)。
  • 強度:強度:ギュッと力を入れて、フッと力を抜いて元の位置に戻す。肩甲骨の下方の部分を意識する。
  • 頻度:10回1セットで数セット繰り返す。
  • 効果:下部線維が働き、肩甲骨を下方に引き寄せる。

いかがですか?

肩の力が抜け、背骨も伸びる感じがしたと思います。

これを繰り返していくことで肩甲骨を元の状態に戻すことが出来ます。

僧帽筋の左右の筋緊張のバランスを整える方法

続いて左右の筋緊張のバランスを整える体操です。

実際にやってみましょう。

これも簡単な方法ですよ。

【左右のバランスを整える体操】

  • 方法1:右腕を斜め上45°に上げ、左腕を斜め下45°に下げる(対角線の関係)。
  • 方法2:そのまま同時に後ろに引き、左右を入れ替え、交互に繰り返す。
  • 強度:ギュッと力を入れて、フッと力を抜いて元の位置に戻す。リズミカルに左右を入れ替える。
  • 頻度:10回1セットで数セット繰り返す。
  • 効果:僧帽筋の左右の筋緊張のバランスを整える。

右腕を上げると左側の僧帽筋も働きます。

これを左右繰り返すことで徐々にバランスが取れていくのです。

また僧帽筋に注目してお話ししてきましたが、対角線の運動で、反対の腕を下げることでアンカーとなり、胸の前の大胸筋も同時に伸ばすことができます。

このため肩こりの方にありがちな前かがみの姿勢も解消されやすく、より効果的になるんです。

いかがでしたか?

ずいぶん肩がスッキリしたのではないでしょうか?

では最後に僧帽筋のもう一つの秘密をお話ししてこの記事を終わりにしましょう。

肩こりの意外な原因とは

肩こりの意外な原因とは

筋肉を動かす指令をするのは大脳(前頭葉)です。

通常は大脳(前頭葉)から出された指令は、脊髄、末梢神経の順で筋肉に伝わるのが通常です。

しかし例外があって、目や耳、鼻、顔面などの運動を司る脳神経からの支配も受け、二重神経支配となっているの僧帽筋です。

すなわち脳の一部から直接指令を受け取っているため、ストレスなどの精神的な緊張から影響を受けやすい筋肉とも言われています。

ストレスの解消法については別の稿に譲りますが、精神面まで含め、トータルに考えることも必要なのかもしれませんね。

それでは貴方が健康な毎日を送られることを願い、この記事を終わりにしたいと思います。


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