マダニが犬から人に感染するって?正しい対処法と予防法は。

マダニが犬から人に感染するって?正しい対処法と予防法は。

犬から人に感染する病気もあります。

寄生虫感染もその一つ。

中でも怖いのがマダニの寄生です。

マダニは人や動物に付いて吸血する寄生虫で、さまざまな病原体を伝播させることがあります。

重篤な感染症を引き起こす媒介者として、犬や猫などの飼い主は知っておいた方がよいでしょう。

今回はマダニの対処法や予防法を中心に動物から人に感染する病気についてお話ししましょう。


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マダニが犬から人に媒介して感染する病気は?

マダニが犬から人に媒介して感染する病気は?

マダニの吸血がきっかけとなる感染症はたくさんあります。

またそのどれもが恐ろしいものばかりです。

【マダニ媒介性感染症】

  • 日本猩紅熱:初期はかゆみのない発疹や発熱が見られる程度だが、放置すると高熱を発する。
  • Q熱:初期は皮膚の違和感や風邪症状であるが、重症化すると死に至ったり、後遺症を残すことが多い。
  • ライム病:高熱、全身の倦怠感、関節痛などの症状がみられ、進行すると心疾患や脳髄膜炎に至る。
  • 回帰熱:発熱期(悪寒、関節痛、筋肉痛など)と無熱期(倦怠感、発汗など)を繰り返す。
  • ダニ媒介性脳炎:脳炎による神経症状を引き起こす。
  • SFTS(重症熱性血小板減少症候群):人間のみ発症し、発熱や皮下出血・下血の後、死に至る例がある。

マダニに吸血されたときの正しい対処法と予防法

マダニに吸血されたときの正しい対処法と予防法は

キャンプやハイキングなどで草むらに入ったときにマダニが付くことが多いと言われています。

また山奥に限らず、付近の公園などにいる可能性もあるので心にとめておかなければなりません。

犬から人間に感染する可能性もあり、愛犬が先に寄生している場合も考えられるので両方に注意が必要です。

マダニから感染する病気は、日本では症例数が少なく、治療法も確立されていない恐ろしいものばかりです。

マダニの特徴やリスク、吸血されたときの対処法などを知っておきましょう。

【マダニの特徴と吸血されたときの対処法(予防法)】

  • 特徴:体長は数mm~1cm(吸血時)※画像参照
  • 特徴:ハサミ型の口で噛んで吸血し、唾液腺から出すセメント様物質で固めるため、1~2週間離れない。
  • 症状:刺激やかゆみを感じ、吸血を始めて大きく膨らんだマダニが観察される。
  • リスク:吸血中のマダニを指やピンセットでつまむと、腹部の内容物が逆流してウィルスに感染する。
  • リスク:無理に引き抜くと頭部だけが残って化膿することがある。
  • 治療法:切開か専用の機器で取り除く必要があるため、自分で取ろうとせず、病院(皮膚科)を受診する。
  • 治療法:寄生の数が多い場合は殺ダニ剤を用いる。
  • 予防法:人の場合は、草むらなどに入る時は肌の露出を避ける。
  • 予防法:犬の場合は、持続性(1~2か月程度)の滴下型殺虫剤を犬が舐めにくい首筋などに用いる。
  • 予防法:犬が寄生された場合は放置しないこと。

【犬が感染したときの症状】

  • 刺激やかゆみのために落ち着かない様子が見られる。
  • 足の裏や爪の間に寄生すると足を引きずって歩くようになる。
  • 体表面に吸血中のマダニが発見される。
  • 唾液と一緒にバベシア原虫が入ると赤血球が破壊され、重度の貧血を起こす。

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他にもたくさんある人獣共通感染症

他にもたくさんある人獣共通感染症

人と動物の両方に感染・寄生する病原体による感染症を人獣共通感染症(動物由来感染症)と呼んでいます。

もともと野生動物が持っていた病原体が人間と接するようになったことで広がった感染症です。

人が免疫を持っていないことから流行する場合があり、症例が少ないことで治療法も確立されていないのが現状です。

【人獣共通感染症】

  • 細菌性感染症:パスツレラ症、サルモネラ症、カンピロバクター症、細菌性赤痢、ブルセラ症、鼠咬症など
  • ウィルス性感染症:狂犬病、SARS、エボラ出血熱、日本脳炎、ダニ脳炎、ニューカッスル病など
  • リケッチア・コクシエラ・バルトネラ性感染症:Q熱、ツツガムシ病、猫ひっかき病など
  • クラミジア性感染症:オウム病など
  • 原虫性感染症:トキソプラズマ症、睡眠病、シャーガス病、クリプトスポリジウム感染症など
  • 寄生虫症:エキノコックス症、日本住吸血病、肺吸血病、肝吸虫症、アニサキス症など
  • 真菌性感染症:皮膚真菌症、クリプトコッカス、カンジダ症、アスペルギルス症など
  • プリオン病:クロイツフェルト・ヤコブ病

特に有名なのは昔からよく聞く「狂犬病」で、発症すると致死率がほぼ100%と言われ、未だに恐れられています。

SARS、エボラ出血熱、クロイツフェルト・ヤコブ病などが問題となったのも記憶に新しいところです。

またパスツレラは犬や猫が高い確率で保有している為、最も気をつけなければならない細菌です。

口の中に常在菌として存在するため、咬まれたり、引っ掻かれたりした後、また口移しなどの過剰な接触の後に感染することが多いようです。

特に高齢者や糖尿病患者など免疫力が低下している場合に発症しやすく、呼吸器(肺炎なども)や皮膚(蜂窩織炎なども)の症状が見られます。

その他、寄生虫である鞭虫、瓜実条虫、回虫、鉤虫、原虫であるトキソプラズマなどもとても身近な存在です。

これらが人間に寄生した場合についてまとめておきましょう。

【人間に寄生した場合】

  • 狂犬病:風邪様の症状で始まり、脳炎症状(錯乱、幻覚、けいれんなど)を呈し、昏睡、呼吸停止に至る。
  • SARS(重症急性呼吸器症候群):新型肺炎とも呼ばれ、高熱、咳、呼吸困難を起こす。
  • 鞭虫:大人では腹痛、下痢(出血)などを起こすが、小児の場合、発達遅滞を起こすことがある。
  • 瓜実条虫:大人では無症状と言われるが、小児では腹痛や下痢が見られる。
  • 回虫:主に小腸に寄生し、栄養を奪ったり、毒素を出して腹痛、嘔吐、めまい、けいれんなどを起こす。
  • 鉤虫:皮膚炎や咳・咽頭炎を起こし、重症例では吸血により鉄欠乏性貧血を起こす。
  • トキソプラズマ(主に猫から):ほとんど無症状とされるが、妊婦が感染すると奇形や流産などを起こす。

いかがでしたか?

犬は人間の古くからの友達であり仕事仲間であり、家族の一員でもあります。

共通する病気があっても不思議ではありません。

しかし犬と一緒に暮らすためには正しい知識を持っておくことが必要ですね。


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