集中力がないのは病気かも。子供の頃から落ち着きがなかった原因とは?

集中力がないのはどうしてだろう?
集中力がないのは「自分の能力ややる気のなさが原因」だと思ってこれまで生きてきませんでしたか?
でもそれはもしかしたらあなたのやる気等ではなく病気の可能性もあります。
次の項目にご自身があてはまるかどうかチェックしてみてください。
集中力がない。
他人に話されても、ときどきうわのそらで聞いてないときがある。
日常生活のいろいろな指示に従えず、勉強や用事、職務をやりとげることができない。
やるべきことを先送りし、やり残すことが多い。
書類を作ったりや長文読解などの根気のいる作業が苦手。
ちょくちょく物を紛失する。
外部からの誘惑、刺激等によって注意力散漫になりやすい。
時々日課を忘れてしまう。
座っていてもジッとしていられず、手足を動かしてしまう。
落ち着くことができず、動き回ってしまうことがある。
みんなと行動しているときに、発する声がうるさかったり大きかったりする。
ときどき、とりつかれたように活動的になることがある。
話すのが早い。
休日を静かに過ごすことができない。
話している途中に会話に割り込んだりする。さえぎって話すことがある。
行列に並んだり順番を守ることが苦手。
頭に浮かんだことを良く考えずに発言してしまう。
とっさに大切な判断をしてしまうことがある。
会話をしているときに相手の問いが終わるより前に回答してしまう。
身の回りの誘惑や安易なことに流されやすい。
この中にご自身の特徴が半分以上あてはまることが多い場合、ADHDという病気の可能性があります。
他にもうつ病や自律神経失調症によって「落ち着きがない」という症状が出ることもありますがそちらは一時的なものであり、今回はADHDによるものとしてすすめていきます。
子供時代に落ち着きがなかったことも
小学校の頃に学校の先生に「お前は落ち着きがない」とか「また忘れたのか!」と起こられた経験はありませんか?
幼少期に私は実際にそうでした。よく言えば活発、悪くいえば落ち着きがなく言動も激しいような小学生でした。
おそらく筆者もADHDであったことは間違いないと思います。今もそうだと思います。
では自分や子供がADHDであると医師に診断された場合どうしたらよいでしょうか。
またADHDである原因はなんでしょうか?次に原因について探っていきます。
ADHDの原因は脳内にあるようです。
ADHDは、注意や行動を制御する脳の実行機能の関係により発生すると考えられています。
脳内で実行する機能は、前頭前野と呼ばれる大脳の部分の働きで調整されます。
ADHDと診断された方は、前頭前野のあたりの働きに不足があると考えられています。
脳の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンという物質が受容体(レセプター)でうまく取り込まれないことに起因しているようです。
うまく取り込まれないために、過剰に分泌されることで多動性などが発生すると考えられています。
ADHDの治療はどのようにしたらよいでしょうか。
ひとつはカウンセリングにより、自身の行動を見つめなおし自分の性質に合った行動をとれるように思考方法を変えていくことです。
自分の性質を正しく理解して、社会とのかかわり方を自分の病気を自覚したうえで、少しずつ変えていくのです。
また投薬治療によっても症状が緩和されるようです。
さきほどご紹介したドーパミンとノルアドレナリンが分泌するバランスを投薬により改善してやることで、改善に向かいます。
ただし根本的な治癒にはならないので、そこはあらかじめ理解をしておきましょう。
ADHDは障害ではありますが病気とは言い切れない病気です。
なぜなら、世界中の著名人にも沢山ADHDのことを告白している方がいるからです。
瞬時に判断をする=意思決定が早い
など一概にADHDの症状は人格で悪いことだけではありません。
それは個性であり、様々な業界で目覚しい活躍をされている方がたくさんいるのが、それを証明しております。
黒柳徹子や勝間和代、海外ではiPhoneを作ったスティーブ・ジョブズもADHDだったようです。
ADHDによる落ち着きのなさというのは、抱えてみると大変です。
でも他に
をぜひ覚えておいてください。
ADHDは障害ではなく個性ともいえます。ADHDの良くない側面と向き合いながらも、ぜひご自身のその個性を伸ばしていってください。