肩の痛みと腕のしびれの意外な関係性!原因と対処法を知って安心。

「急に腕がしびれ始めて、不安になった。」「原因がよく分からず心配になった。」
このような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
急にそのような状態になると誰でも怖いですよね?!
原因がはっきりしない時はなおさらだと思います。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、しびれといっても原因は様々ですので、対処方法も自ずと違ってきます。
そこで今日は、腕のしびれについてお話をしたいと思います。
症状について予め知識があると、いざという時役に立つことが多いと思いますので、ご覧いただければと思います。
では、早速見ていきましょう。
腕のしびれってどうして起こるの?気になるその原因
先程腕のしびれには様々な原因があるとお伝えしましたが、「神経性のもの」、「血管性のもの」、「ホルモン分泌の異常によるもの」、「心因性のもの」などがあります。
また、しびれと痛みには深い関係があり、痛みがあるからこそのしびれであり、脳に原因がある場合を除いてはしびれが起きる前段階では、必ず痛みが起こってくると言われています。
痛みからしびれに移行し、しびれが進行すると、麻痺になるケースもありますので、その前段階で何らかの処置を受けることが賢明です。
肩こりが原因の場合
最近は長時間のデスクワークやパソコン、スマホを使ってお仕事や勉強をされる方が多いと思います。
それにより肩こりが発生し、悪化することで腕にしびれが出ることがあります。
首の頸椎(けいつい)に異常がある場合もあるので、その場合は注意が必要です。
というのもストレートネックといって、本来はカーブをしているはずの首のラインがまっすぐになっている場合があるからです。
ストレートネックは、長時間のパソコンなどの使用により、猫背や姿勢の悪化に繋がっています。
首に負担がかかることでしびれが出ているケースがあるので、その場合は整形外科などを受診して早めの処置を受けるようにして下さいね。
頭痛が原因の場合
頭痛を伴う腕のしびれがある場合は、脳の神経や中枢神経に何らかのトラブルがある場合があります。
ですので、そのまま放置せず、違和感を感じたら、病院で検査を受けましょう。
神経の圧迫が原因の場合
神経が圧迫されることにより、腕がしびれることがあります。
関節の軟骨がすり減ったり、炎症を起こすと関節が変形することがあります。
これが「変形性関節症」です。
加齢に伴い、筋力が低下し、関節に負担がかかることで発症する場合や、スポーツ選手など特定の関節を使い続けた結果発症する場合、また太り気味の方もなりやすい傾向にあります。
どちらにしても関節に負担がかかることでなりやすくなります。
胸郭出口症候群が原因の場合
腕を上げた時に、腕がしびれて肩や腕、肩甲骨周辺に痛みが生じたり、時々うずくような感覚がしたり、刺すような痛みがしたり、ピリピリするような感覚がある場合は胸郭出口症候群の可能性があります。
こちらは腕の神経が圧迫されることで起こる病気で、なで肩の女性や重いものを持ち運ぶ仕事をしている人がなりやすいと言われています。
この場合は、出来るだけ重いものを持たないようにしたりしながら、病院での治療をすることが必要になってきます。
病院では薬物療法や消炎鎮痛剤などが行われるようです。
椎間板ヘルニアが原因の場合
腰の骨の間には椎間板というクッションがあるのですが、そのクッションが出っ張ってしまい、それが神経を圧迫することにより、痛みやしびれを起こすことがあります。
それがよく言われる椎間板ヘルニアです。
その場合は、無理に身体を動かさず安静にするようにしましょう。
病院では鎮痛剤の使用とコルセットを巻かれることが多いようです。
また脊柱管狭窄症といって、頸椎の脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫され腕や首にしびれが出る場合があります。
首や肩の筋肉が常に凝っていて緊張状態にあり、二の腕の外側にしびれが出ることが多いと言われています。
どちらも神経が圧迫されることによるしびれであり、痛みです。
ギオン管症候群が原因の場合
ギオン管症候群とは、小指側の手のひらに症状が出る病気です。
頸椎(けいつい)から上腕の内側を通って肘の内側をさらに降りた手首周辺まできている尺骨神経があるのですが、その神経の圧迫によって起こる症状です。
この場合も症状が出た場合は、病院を受診しましょう。
腱鞘炎が原因の場合
関節を動かす筋肉の力を四肢の先端に伝える紐状のものを腱(けん)と言いますが、腱の浮き上がりを抑える腱鞘というトンネルの中を通っている腱と腱鞘の間に炎症が起こることで腱鞘炎が発症します。
手指の屈筋腱に炎症が起こる場合と手首の親指に起こるデケルバン腱鞘炎とがあります。
この場合長時間に渡って何かを書いたり、赤ちゃんを抱っこするなど、普段よりも大きく負担がかかることによって発症します。
ですので、長時間続けるのではなく、途中に休憩をはさむことで軽減、改善されます。
内臓の機能障害が原因の場合
筋肉の動きは運動神経、筋肉や関節の痛み、しびれなどは感覚神経によってコントロールされています。
どちらも体制神経といって比較的太い神経線維です。
一方、自律神経は食べ物の消化、ホルモン分泌、血液の流れ、女性の生理周期などをコントロールしていますが、この自律神経が乱れると、自律神経失調症になり、結果内臓機能にも影響を及ぼし、腕や体のしびれが出ることがあります。
自律神経の乱れはストレスや睡眠不足とも関係していますので、メンタル面でのケアも大切になってきます。
何科で診断を受ければいいの?
腕のしびれが出た場合、ある程度原因が分かっている場合は、その症状に合ったところを受診すればいいでしょうが、原因が全く不明な時はどの科を受診すればいいのか、迷われる方も少なくないと思います。
その場合は、まずは内科或いは整形外科を受診するか、総合病院など大きな病院の場合は予め受付の際に症状を伝え相談しましょう。
精神的なことが関連している場合もあります。
外科的にも内科的にも異常がないのに症状が長引く場合は、心療内科で相談してみましょう。
また原因が分からず、いろんな病院や違う科を受診し続けると、どうしても精神的に疲れや焦り、不安が大きくなる傾向があります。
このように病気の二次的な影響が大きくなるケースも少なくありません。
とは言え、気になるのが人間ですし、気になるのは仕方ないことかもしれませんが、あまりに思い詰めて体に悪影響を及ぼすといけませんので、時にはリフレッシュし、一旦病気や症状のことから離れる時間を意識的に持つようにしましょう。
しびれを少しでも軽減する為に、効果的な改善策とは?
症状によっては、しびれは病院での治療が必要になってきますが、神経の圧迫や血流不良からくるものも多く、その場合は日常生活の行動や習慣を見直したり、ストレッチや運動で改善することが多いので、これを機会に見直してみましょう。
また肩こりや筋肉痛の場合、湿布をするのも効果的ですし、お風呂でゆったりを湯船につかることで、血行促進やリフレッシュ、ストレス発散にも繋がりますので、バスタイムを有効に使うのもいいですね。
しびれは精神的なことが原因で起こる場合も少なくありません。
過度なストレスは自律神経の乱れを引き起こし、結果しびれを引き起こしやすくなりますので、自分なりのストレス発散方法をいくつか用意しておくのも、心のお守り代わりになるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
しびれはいつ何時発生するか分からない症状です。
もちろん誰にでも起こりえます。
違和感を感じたら、早めに病院で検査を受けながら、自己ケアも行って下さいね。