手の甲が痛い原因とは?左手の血管の痛みや腫れがあったら要注意!

手の甲が痛いけど原因が分からない。
そんなときとても不安になりますよね。
何をするのにも手の甲が痛いと不便だし気になってしまいます。
そのままにしておいてもそれほど気にしなくて良い病気から、すぐに治療しなければならない病気まで様々です。
そんな、どうにも気になってしまう手の甲が痛い原因について次の章から症状別に解説いたします。
抹消神経障害
手の甲にある血管に痛みを感じる場合は末梢神経障害の可能性があります。
末梢神経障害は、身体が広くダメージを受けている状態であり、手の甲が痛いと感じるときもあります。
他に併発する症状として、手や足にしびれが起こることもあります。
原因は、糖尿病の合併症によるものが多く、アルコールの取りすぎ、尿毒症やビタミン不足等によっても引き起こされます。
手の甲が痛い、血管にも痛みやしびれがある、そんなときは神経内科にいって診断をしてもらってください。
腱鞘炎
腱鞘炎とは腱鞘という腱という筋繊維を覆っているパイプ上の組織のことです。
ここに炎症が起こると腱鞘炎と呼ばれます。
腱鞘炎になると、指の屈伸が妨げられたり、指の伸縮がカクカクしてしまいなめらかに動かなくなったりします。
また手の甲の痛みも同時に起こり、特に指や手首を動かすときに痛みが強くなります。
手の甲の痛みと共にそのような症状を感じたときは腱鞘炎を疑ってみてください。
その際には整形外科を受診してみてください。
手根管症候群(しゅこんかんしょうぐん)
手根管という手首の内側にあるトンネル上の組織に9本の腱が通っています。
その腱とトンネルとの間で圧迫を受けた状態のことを手根管症候群と呼びます。
腱鞘炎と似ていますが、症状が出る部位の違いがあります。
手根管症候群は指の付け根に痛みが発生しやすいです。そこが腱鞘炎との違いです。
いずれの場合においても整形外科による詳しい診察が必要となります。
中手骨骨患部骨折(ちゅしゅこつこっかんぶこっせつ)
手の甲の部分の骨折のことです。
衝撃が手の甲に加わったり、手をひねる力によって引き起こされます。
手の甲が他の症状よりも著しくはれ上がり、痛みのために物をつかみにくくなります。
手の甲が痛いのに加えて、腫れの症状が著しい場合はこの症状による可能性があります。
放っておくと、指の骨(中手骨)の変形やねじれたまま元の位置からずれてしまいます。
早めに整形外科で診察を受けるようにしましょう。
リンパ浮腫
リンパの流れが停滞することで、腕や脚がむくむことがあります。
このむくみをリンパ浮腫と呼びます。まれに手の甲におこることもあります。
その際に手の甲が痛くなることも考えられます。
がん治療の後遺症として起こることがあります。
一度発症すると、リンパ浮腫は他の病気よりも治りにくいです。
発症後はなるべく早くから治療を開始することが大事です。
早めに診察を受けて医師の判断をもらってください。
痛風
痛風は一般的に足にできることが多いです。稀に手の甲にできることがあります。
その際には手の甲の痛みをともないます。
原因は尿酸の結晶が関節や組織等に付着することでその周りが炎症になることです。
主にアルコールや肉をたくさん摂取する方に多いです。
痛風で手の甲が痛い場合は、激しく痛んだり、患部が赤く腫れあが熱をもったりします。
まだ同時に膝やひじにも同様の痛みがありましたら、痛風の可能性があります。
その際には、尿酸値を適切な値に下げる治療が必要です。
痛風かなと思われたら内科を受診するようにしてください。
ガングリオン
ガングリオンとは皮膚の下にできるこぶ(瘤)のことです。
他の病気と違って、それほど手の甲が痛いということはありません。
ただ、近くに神経が通っている場所に発症すると圧迫され痛みを感じることがあります。
それほど重篤な病気ではありませんが、手の甲が痛いなどの症状がある場合には、整形外科を受診してください。
なおご自身で病名を診断するのは、難しいことなので、痛みをともなったら、早めに専門医にかかることが重要です。
こちらで紹介した内容を元に早めにお医者様へかかってくださいね。