歯ぎしりを治す方法。マウスピースは大人だけではなく子供にも効果的。

あなたは自分自身では自覚症状はないけれど、家族の方から「歯ぎしりしているよ。」とか「歯ぎしりがうるさいよ。」などと言われたことはないでしょうか?
独特の音がしますよね?!
音によって周囲の人に迷惑をかけてしまうこともある為、気になって熟睡出来ない方もいらっしゃいます。
歯ぎしりは他にもご自身の健康にとっても悪影響を及ぼすことがあり、放置していおくと、虫歯や頭痛の原因にもなります。
また朝起きた時にあごや奥歯が痛いといった経験がある方もいらっしゃると思いますが、こちらも同様に歯ぎしりまたは奥歯の噛みしめが原因だと言われています。
知らず知らずに色んな影響があるのですね。
けれどきちんと対処することで、症状を改善することは可能ですので、予防策も含め、ケアしていただければと思います。
では、早速一緒にみていきましょう。
歯ぎしりの主な原因とは?
環境の変化や心理的ストレスが原因
歯ぎしりの原因で最も多いのが、心理的なストレスによるものです。
ストレス社会と言われる現代社会ですから当然と言えば当然なのかもしれません。
私達は日常生活の中で、会社や学校、人間関係によるストレスを蓄積しがちです。
ストレスをうまく発散できる人はいいのですが、そうでなく、溜め込みがちの人は知らず知らずのうちに歯を食いしばり、それによって蓄積したストレスを発散させているのです。
寝ている間であっても何かしら調整しようとする、身体の驚くべきメカニズム、生体機能ですね。
就職や転職、入学や引っ越しなど急激に環境が変わった時などは特に自覚症状がなくても大きな影響を受けている場合があり、歯ぎしりが強く出ることが多いようです。
ですので、大きな変化があった時は特に注意しましょう。
歯のかみ合わせの悪さによるもの
歯並びがよくないと、かみ合わせが一定せずに歯ぎしりが出やすくなります。
かみ合わせは子供の頃、若い頃、年を取ってからと、年齢や体調によって、常に変化するもので、ずっと同じ状態ではありません。
歯ぎしりの中には、そうしたかみ合わせの変化に対応、調整する為に起きる場合もありますが、虫歯の放置や歯周病などによって噛み合わせが変化し、歯ぎしりが強くなることもあります。
過剰な喫煙や飲酒によるもの
喫煙者の方は歯ぎしりをする割合が高いと言われています。
タバコにはニコチンが含まれていて、これが歯ぎしりの要因になるのではないかと考えられています。
ニコチンは体内に取り入れられてから、30分程度で半分は体内から抜けていきます。
この状態をニコチン離脱、つまりはニコチンの禁断症状となり、気持ちが落ち着かない、不安定な状態になります。
起きている時は、タバコを吸うことで安定を保つことができますが、就寝時はそれが不可能な為、それを解消する為に歯ぎしりが起きるのです。
また同様に過度に飲酒をされる方も歯ぎしりが起きやすいと言われていますので、注意して下さいね。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流して、食道の粘膜を刺激する為に起こる炎症です。
胃酸が逆流すると、口の中も酸性になってしまい、それを中和しようと体が働く為、唾液が多く分泌される為に歯ぎしりが起きると言われています。
歯ぎしりの原因にも色々ありましたが、多くに共通しているのは、歯ぎしりはバランスを保つ為に行う調整機能だと言えると思います。
もちろん歯ぎしりは歯にも負担がかかりますので、ない方が望ましいですが。
歯ぎしりを効果的に治すには?
歯ぎしりは多くがバランスを調整する為に発生していたことから、ある程度心身共に安定して安心している状態であれば、発生しにくいと言えるでしょう。
寝る時間や睡眠時間も気を配り、明かりや寝具も心地よいものを選びましょう。
質のいい睡眠は、歯ぎしりに効果があるだけでなく、身体の修復機能、新陳代謝機能も高まります。
ですので、意識をして環境を整えるようにして下さいね。
また歯ぎしりの多くがストレスが原因だったことからも、自分なりのストレス解消法をいくつか持っておくことは非常に効果的です。
バランスの食事やジョギングやヨガなどの運動やストレッチもいいでしょうし、仲のいい友達と話をしたりするのもいい気分転換になるかと思います。
自分の趣味に没頭するのも良さそうですね。
また過度の喫煙や飲酒も歯ぎしりの原因のひとつでしたから、少しずつでも控えるようにすることも大切です。
病院に行かなくても、日々の習慣を少し見直すことで症状の改善が期待できますので、出来ることからやってみて下さいね。
マウスピースは子供にも効果があるの?
これまで大人の歯ぎしりについてお伝えしてきましたが、子供も成長過程のひとつとして歯ぎしりをします。
子供は赤ちゃんの頃から発達に応じて歯ぎしりをしていて、それによって、顎や歯を鍛えているのです。
また下顎を安定させるためにも、乳歯と乳歯の間に隙間を作る為にも、歯ぎしりをいています。
必要な時期が自然と分かるとは、やはり身体のメカニズムは素晴らしいですね。
ですので、このように成長過程で必要な時期にする歯ぎしりは問題ありませんし、長期化することもありません。
けれど、歯並びがよくなかったり、顎の大きさが上下でアンバランスだったり、噛み合わせがよくないなどで起こる歯ぎしりには何らかの対応が必要です。
その場合よく取り入れられるのが、マウスピースによる治療です。
歯の矯正に使用されるマウスピースですが、歯ぎしりの予防にも効果があるということでよく用いられています。
マウスピースは市販されているものではなく、歯科医院で作ってもらったその人専用のものを使用します。
もちろん子供用もできます。
マウスピースは保険が適用される為、装着時にかかる費用は3割負担で約5,000円前後です。
通院回数も4,5回と少なめで治療費もリーズナブルなところが人気の理由かもしれませんね。
慣れると寝にくさも軽減されるようです。
いかがでしたでしょうか?
ギリギリ不快な音を発する歯ぎしりも身体の調整をしてくれていたり、ストレスを発散してくれていたのですね。
とは言え、軽減される方がいいと思いますので、出来るところからケアして下さいね。