松村邦洋心肺停止の後遺症は?東京マラソンから現在までをしくじり先生で激白!

タレントの松村邦洋さんは2009年3月22日に行われた東京マラソンに参加されました。
フルマラソンの参加回数はその時で4回目だったわけですが、前回の東京マラソンはリタイアになったようです。
その時の松村さんは15kmあたりで突然足の運びがストップし、そのまま後方へ卒倒してしまいました。
今回は東京都が主催するフルマラソンということで、沢山の警護や救護の方たちがいたため、適切な応急処置が行われました。
その結果、奇跡的に心配停止から生還したとのことです。
私たちはこのような体験から何か学べるようなことはないのでしょうか。
その松村さんの体験を通じて、今回は私たちの日常の健康管理に照らし合わせてみたいと思います。
松村邦洋さんが心肺停止になった理由とは?
松村邦洋さんは東京マラソンで後ろに卒倒した時点で、口から泡をふて、目は焦点があわず、呼びかけにも全く反応がない状態でした。
診断の結果によると、心室細動による急性心筋梗塞とのことでした。
心臓には心室という血液を大動脈に送り出すポンプ機能をつかさどる心臓の大切な器官があります。
その心室が痙攣を引き起こすことで、血液を送り出すポンプとしての機能が停止し、血液の循環が一切とまるという非常におそろしい病気です。
心臓の停止は3分を超えると急激に生存率が低くなるという、とても危険な状態です。
ではなぜ、松村邦洋さんは心肺停止にまでなったのでしょうか。
実は、太っている人がマラソン等の激しい有酸素運動をすると、普通の人に比べてはるかに身体への負担がかかります。
当時の松村邦洋さんの身体は身長164cm、体重102kgという身体でした。
そのような身体でフルマラソンを走ろうとすると、心臓が必要とする酸素の量が限界を超えて、十分な酸素を肺から血液を伝わって心臓に送ることができなくなります。
そうなると心臓の負担が急激にあがって心肺停止のリスクが一気に増すのです。
次に松村邦洋さんのその後について見ていきましょう。
その後の後遺症と現在の病気について
松村邦洋さんのその後の後遺症についてご紹介したいと思います。
通常は心筋梗塞になると、その影響によって心臓の筋肉の一部が死んでしまうのです。
その結果、死んだ筋肉は再生することもなく、機能不全のまま余生を生きることになるのです。
しかし松村邦洋さんは応急救護の処置が適切で素早かったためか、全く後遺症がないということです。
通常心筋梗塞になった場合は、何らかの機能不全等の後遺症が残ることが多いです。
松村邦洋さんの場合は本当に奇跡と呼べるようなことだと思います。
ということで、心肺系の病気は現在のところ一切ないとのことです。
応急救護がいかに大切なのかということを私たちは良く考える必要があります。
松村邦洋さんが倒れてすぐにAED等による蘇生法が行わなければ確実に亡くなっていたかもしくは芸能界引退せざるを得なかったと思います。
東京マラソン等のイベントについて私たちが考えるべきこと
最近の運動ブームのせいか、サイクリングやマラソンといった持久力を必要とするようなスポーツがこれまでになく流行していますよね。
ただ、ここで良く考えなければならないことがあります。
マラソンを完走するというのは、確かにすごい経験になり、ある意味人生で誇れるような素晴らしい経験だとは思います。
しかし十分なトレーニング、かつ厳しい本番に耐えられるような身体作りをしていないと、まさに松村邦洋さんのような危険な体験をしてしまうリスクがあるのです。
私も趣味でランニングを楽しんでいますが、急激なペースアップ、自分の限界を超えた距離の完走はなるべく控えています。
もちろん自分に高い目標を成し遂げることは素晴らしいのですが、しっかりとした準備や身体のトレーニングをしたうえでの挑戦ということが大事なのです。
皆さんも趣味で有酸素運動やランニングをされている方は多いかと思います。
でも必ずご自身の体力に合った計画を立てて、無理や無茶を決してしないようにご注意くださいね。