胸の痛みで真ん中に圧迫感!左右や上に鈍痛や息苦しさを感じたら病気かも?

一口に胸の痛みといっても、その痛みや場所によって原因はさまざまです。
「圧迫感がある」「鈍痛がする」「息苦しい」「チクチクする」「骨が痛い」「咳が止まらない」などが代表的な症状です。
また痛みを感じる場所も「左胸」「右胸」「真ん中」「全体」と部位が違ったりします。
どれもとても辛く、痛みが続いたり、大きくなると心配や不安になると思います。
また原因が分からなかったり、改善されないと余計大きくなるでしょう。
ご存知のように、胸周辺には「心臓」や「肺」といった命に直結する臓器があります。
また心臓から出ていく大動脈、食道、さらに肋骨や肋間神経、筋肉なども含まれます。
一過性の痛みではなく、何らかの病気のサインである可能性もありますし、またそれが重篤なケースもあります。
取り返しのつかない事態にならないよう、気になる症状を感じた際は、放置せずに早めにかかりつけのお医者さんや信頼のおける病院を受診し、相談するようにして下さい。
ケースにより、胸部レントゲンや心電図、CTなどで検査も受けることも必要でしょう。
とは言え、自分自身の身体のことですから、お医者さんに任せきりではなく、症状のことをある程度理解しておくのは、自分の為にも有益なことだと思いますし、改善できることが見つかるかもしれません。
ですので、今日は、よくある胸の痛みの症状と考えられる原因についてお伝えしたいと思いますので、気になる症状がおありの方はご覧になって下さい。
胸の痛みを感じる時はいつ?
具体的な原因をみていく際に、まず手がかりとしてその症状が「安静時」に起こるのか、「活動時」(いわゆる身体を動かしたり、歩行している時)に起こるのかを見ていきます。
その上で代表的な症状である、「胸の痛みや圧迫感」と「動悸や息切れ」とに分類し、病気の原因を探っていきたいと思います。
1.安静時に起こる胸の痛みや圧迫感
安静時狭心症、不安定狭心症、胸部大動脈瘤、胸膜炎、肺腫瘍などの肺疾患、逆流性食道炎、胆石発作、自然気胸、帯状ほうしんなど
2.活動時に起こる胸の痛みや圧迫感
心不全、不整脈、肺疾患など
3.安静時に起こる動悸や息切れ
労作性狭心症、肋間神経痛、筋肉痛など
4.活動時に起こる動悸や息切れ
労作性狭心症、心不全、肺疾患など
もちろんこちらはあくまでこれまでのデータによる目安であり、こちらで病気を特定することはできにくいと思いますが、症状の原因を探る手掛かり、一助として活用下さい。
胸の真ん中に圧迫感、左右や上にも鈍痛や骨の痛み、息苦しい
痛みが軽い場合は、少し様子を見ることもできるかもしれませんが、一番注意すべきは
原因で多かった「狭心症(きょうしんしょう)」など命に直結する病気です。
狭心症の特徴としては、胸の真ん中に締め付けられるような痛みや圧迫感があります。
痛みが左右や上下など広がったり、鈍痛や息苦しさも伴います。
もともとは欧米人に多く見られる病気でしたが、ライフスタイルや食生活の欧米化に伴い、日本人での発症率も増加してきました。
女性よりも男性、年代は50代から60代に多いと言われていますが、これはあくまで統計ですので、上記のような症状を感じたら注意が必要です。
狭心症は冠動脈が動脈硬化で狭くなり、心臓に十分な血液が送れなかった為に起こります。
数分間の短い発作で繰り返すこともあり、階段を上がった時や坂道など血圧、脈拍が上がった時など過度の緊張時に起こります。
また同じ痛みでも、15分以上の激しい痛みが伴う場合は心筋梗塞の疑いがあります。
こちらは先程の狭心症の原因となる血液が心臓に全く送れなくなったことを指し、狭心症よりも激しい痛みを伴います。
非常に重篤な事態ですので、すぐに救急車を呼ぶか、自分でできない場合は近くで助けを呼びましょう。
心筋梗塞は突然発症する場合もあり、安静時でも起こりえます。
季節の変わり目に発症しやすいと言われていますので、そういった時期は特に注意しましょう。
予防策としては、よく言われていることですが、食生活や生活習慣の改善が一番です。
食べ過ぎ、特に脂っこい食事ばかりをしていた方や、たばこを吸い過ぎていた方は控えるようにし、睡眠や休息、運動が不足していた方は、増やしていき、バランスを取るように心がけて下さい。
ストレスからくるチクチク感や咳が止まらない
症状があり、病院で検査を受けても、原因が特定されない、見つからないといったケースもあります。
「心臓や肺、どこも悪くないですよ。」と言われても、症状が消えない限りは不安ですよね。
その場合はストレスなど精神的なことが関与している場合もあります。
日々蓄積される仕事や何らかの精神的なストレスは、知らない間に蓄積されていきます。
忙しい現代人ですから、ある程度は仕方のないことかもしれません。
けれど、気づかないうちに身体は悲鳴をあげ、胸の痛みや咳としてサインを送っています。
その場合は、何といっても休息です。
また気がかりなことがあって気が休まらない、眠れないといった場合は、一人で抱え込まず、家族や信頼のおける友人や知人、公的機関などに相談をしましょう。
痛みが出るほど1人で悩みを抱えるのは、とても辛いものですし、心身の健康状態からいってもよくありません。
初めは抵抗があるかもしれませんが、話してしまえば意外に早く解決することもよくありますので、自分で頑張ることも大切ですが、周囲との調和も大切にしましょう。
原因がなかなか特定できないと、不安も増していきがちになりますので、そんな時はより自分へのケアを心がけて下さい。
少しでもあなたの症状や不安が軽減されることに繋がりますように。
今日もありがとうございました。