肥満度チェックを子どもにするときは?特に男子は食生活に注意!

最近子どもの肥満について取り上げる記事を良く見かけるようになりました。
それもそのはず、現在は20年前に比べて小児肥満が男子で3倍、女子で2倍にまで増えたそうです。
特に思春期になっても肥満のままだといじめられる対象にもなり、子どもの人格形成に大きく影響しかねません。
また、子どものうちに肥満すると脂肪細胞の数自体が増えてしまって、大人になってダイエットするのが大変になります。
このように、子どもの肥満はおおげさではなく、その子の将来まで変えてしまいかねないほどの影響を持っているのです。
まずは子どもの肥満度チェックをしてみて、その結果を受けて対策を立ててみるようにしましょう。
次の章から具体的な肥満度チェックの仕方についてご紹介します。
子どもの肥満度チェックの仕方
大人の場合と違って、子どもの肥満度チェックには、専用の計算式があります。
その計算式は2種類あります。
一つ目は乳幼児(生後3ヶ月~5歳)の肥満状態を示すカウプ指数です。
二つ目は(6歳~15歳程度)の肥満の程度を示すローレル指数です。
ではカウプ指数から紹介していきます。
カウプ指数の見方
カウプ指数は以下の計算式であらわされます。
カウプ指数=体重(kg)÷身長(cm)2×104
カウプ指数の結果は上記の式にあてはめて肥満度のチェックをします。
では次にローレル指数についてご説明いたします。
ローレル指数の見方
ローレル指数は以下の計算式であらわされます。
ローレル指数=体重(kg)÷身長(cm)3×107
ローレル指数の結果は上記の式に当てはめて肥満度のチェックをします。
いかがだったでしょうか。
それぞれの指数で子どもさんが上記の式で太りぎみ、太りすぎに該当するようでありましたら、対策が必要です。
子どもの肥満の解消はなぜ重要か?
導入部でもご紹介しましたが、子どもの肥満対策がなぜ重要なのか再度ご説明したいと思います。
人間が太るメカニズムは脂肪細胞が膨らむことにより起こります。
したがって、脂肪細胞の数が多いほど簡単に太りやすいのです。
そして脂肪細胞の数が増えるのは、胎児期、乳児期、思春期の時期です。
つまりその時期にどういう生活をさせたかによって、その後の人生の太りやすさが決定してしまうのです。
特に影響を与えるのは3歳までの脂肪細胞の数だといわれています。その時期に増えやすいのです。
脂肪細胞が多くなってからのダイエットは非常に大変です。
ですので、子どもが小さいときに肥満をさせるかどうかは一生を決めるといっても過言ではないのです。
特に統計的には男子のほうが肥満になりやすい傾向があるので、より一層の注意が必要です。
次に具体的な肥満対策について紹介いたします。
子どもの肥満対策について
肥満対策に重要な点は二つあります。
一つ目は食生活の改善によるアプローチです。
二つ目は運動不足の解消によるアプローチです。
ではまず食生活の改善からご紹介します。
食生活の改善の仕方
肥満傾向にある子どもで良くあるのが、水代わりにジュースをガブガブ飲むことです。
ジュースには大量の砂糖が含まれており簡単に摂取カロリーと糖分が増えてしまいます。
ジュースを飲ませる代わりにお茶や水にさせましょう。
代わりにゼロカロリーや低カロリーのジュースという考えもありますが、甘いものを飲む習慣自体が食生活に与える影響として良くないので、そういったものも避けるべきだと思います。
次に重要なのが、油分の取りすぎをやめることです。
揚げ物やスナック菓子の取りすぎによって、脂肪細胞の数も増えてしまいます。
また質の悪い油の摂取は健康にも良くないです。
油分を含んだ食品は制限しましょう。
ただし小児の発育にある程度の油分や脂肪は必要なので、必要以上に削らないように注意してください。
最後に重要なのが、良く噛んでゆっくりと食事をする習慣をつけさせることです。
良く噛むことによって唾液が分泌されて消化を助ける上、満腹中枢を刺激することによって、食べすぎなくても満腹感を得ることが出来ます。
子どもの食べるスピードや食べ方についてきっちり指導をしてあげてください。
では、次に運動不足の解消について取り上げていきたいと思います。
運動不足の解消の仕方について
子どもの運動不足の解消について、大事なことは日ごろから身体を使った遊びの面白さを教えてやることだと思います。
もしくは、野球、サッカー、水泳等の身体を動かすような習い事をさせてみるとよいでしょう。
最近の子どもは、外で遊ぶ場所が減ったとよく言われます。
ですので、何もしないとついついインドアでの遊びになりがちです。
上記のような習い事をさせてみるか、もしくはお父さんやお母さんが一緒になって子どもと身体を動かすことを実践してみると良いでしょう。
具体的には、ハイキング、キャンプ、サイクリング等などは共同でやるアクティビティなどがオススメです。
そして、なるべく幼いうちから身体を動かす習慣をつけることで、その後も継続して身体を動かす楽しみを見出しやすいです。
ぜひ、子どもに運動する習慣を小さいうちから教えてあげてくださいね。
この記事が子どもの肥満解消につながることをお祈りしています。