膀胱炎の症状はなぜ女性に多い?その原因と自然治癒する確率について徹底解説!

今日は「膀胱炎」についてお話をしたいと思います。
皆さんの中にも経験された方もいらっしゃるかもしれませんが、膀胱炎とは泌尿器科系の病気です。
「トイレに行ったのに、また行きたくなる」「トイレに行ったのに残尿感がある、違和感がある」といった自覚症状を伴います。
排尿は私たちの身体にとって不要となったものを排泄してくれる大事な生理機能で、うまく排泄されないと身体の機能がうまく循環しません。
普段私たちはごく当たり前に行っていますが、排便同様身体にとってとても重要な役割を行っているのです。
ですので、「大したことはない、大丈夫だろう。」と過信せずに、しっかり治しておくことが大切です。
では、早速詳しくみていきましょう。
膀胱炎はなぜ女性に多いのでしょうか?その原因とは
膀胱炎とは、尿管から入り込んだ大腸菌などの細菌が膀胱内で増殖し、膀胱内の粘膜が炎症を起こす病気です。
「急性膀胱炎」、「慢性膀胱炎」、「出血性膀胱炎」、「間質性膀胱炎」などいくつかタイプがありますが、一般的に膀胱炎というと「急性膀胱炎」を指します。
私たちの生活環境の中には、常に沢山の細菌が存在しています。
体調がいい時は、もし尿道に細菌が入り込んだとしても排尿の際に尿と一緒に排出されるので、膀胱炎にはなりません。
けれど疲れが蓄積されていたり、ストレス過多になって、免疫力が低下していると細菌が膀胱内で増殖し、膀胱炎になってしまうのです。
また他の年代と比べて体力があると言われている20代、30代の若い女性が発症することも多く、この場合は免疫力の低下ではなく、性行為による細菌感染や朝の時間帯など慌ただしい時間の中でトイレを我慢することで膀胱内に細菌の繁殖を促すことになり、膀胱炎を引き起こす場合もあります。
またご存知の方もいらっしゃると思いますが、膀胱炎は男性よりも女性に多い疾患です。
それは身体の構造の違いに起因しています。
女性の尿道は直線的で4~5㎝と短く、尿道口から膀胱の中に細菌が入りやすくなっているのです。
男性の尿道が15㎝~17㎝と言いますから、かなり差がありますね。
その上女性は尿道口と肛門や膣の距離も近く、物理的に尿道口に細菌が入りやすいことも一因となっているのです。
膀胱炎の症状とはどんなもの?血尿も出る?
膀胱炎の症状とは一体どんなものでしょう。
心当たりのある方は下記のリストを見ながらチェックしていただければと思います。
・トイレに行ったばかりなのに、またすぐにトイレに行きたくなる。(頻尿)
・尿の色がいつもと違う、または濁っている。
・排尿時または排尿後に痛みがある。
・悪寒がする。
・腹部が重たくてダルイ。
・血尿が出た。
いかがでしたでしょうか?
一つでもチェック項目に当てはまった場合、病院(泌尿器科)を受診し、検査を受けましょう。
と言いますのは、膀胱炎は自覚症状があるのにも関わらず、多くが女性に見られる疾患の為、恥ずかしい或いは行くのに抵抗があるといった理由で放置されることが多いという現状があります。
そのような抵抗があるのももちろん理解できますが、悪化すると腎盂腎炎や腎臓への感染症も引き起こしてしまう場合があります。
通常の膀胱炎であれば、病院で出されるお薬による治療で症状は改善します。
けれど腎盂腎炎になると、38度以上の高熱が出たり、腰痛や背後痛を発症したりします。
そうなると抗生物質による入院治療が必要になってきます。
ですので、できるだけ早い段階で受診するようにして下さいね。
自然治癒する確率はある? 男性もなる病気なの?
膀胱炎は比較的軽度の場合は、自然治癒で治る場合があります。
水分を十分摂取し、膀胱内の細菌を外に出すよう排尿を促すことで可能となりますが、通常は病院での投薬での治療が一般的です。
と言いますのも、膀胱炎はクセになるといった方が多く、その中には完治しないままだった症状が抵抗力の低下などをきっかけに再発することが多いからです。
ですので、自分では治ったと感じていても、実際には治っていない場合もあるので、病院で検査(尿検査)を受けながら、薬による治療が安全だと言われています。
確かに自分では治ったと思っていても、実際はそうでないケースだったらショックですものね。
なお、薬の場合通常は4~5日分が処方され、服用後1~2日で症状に変化が起こり、1週間程で治ると言われています。
女性に多い膀胱炎ですが、男性もならないというわけではありません。
ただし男性の場合は尿道が長いので、細菌が膀胱に届くまでに時間がかかり、結果膀胱に届く前に排尿で外に排出される為、膀胱炎にはかかりにくい身体の構造になっています。
ただし、他の病気の治療の際の手術器具からの感染で膀胱炎になるケースもあるそうで、その場合は同様に薬による治療が必要とされています。
いかがでしたでしょうか?
私たちはつい身体にいい食べ物、いい飲み物といった取り入れることには目を向けますが、どう排泄するか、どのように排泄されたかといったところは案外忘れがちです。
この機会にそういったことにも目を向ける習慣をつけていただければと思います。