骨盤の歪みの治し方。腰痛の症状に効くセルフチェックとストレッチ方法を紹介!

一生懸命に生きてきただけなのに歪んでしまっていた…!
それは性格でしょうか?
それとも根性でしょうか?
いいえ、どちらも違います。
そうです、日々の生活の中で歪んでしまったのは、「骨盤」です。
骨盤と言うのは、体の中心にあり、上半身と下半身をつないでいる身体の要ともいうべき存在です。
要とも言える存在の骨盤が歪んでしまうと、どうなってしまうかは容易に想像がつきますよね。
骨盤の歪みは身体にあらゆる不調を招いてしまう憎むべきものなのです。
今日はそんな骨盤の歪みの治し方を是非一緒に試してみましょう。
骨盤の役割とは?
骨盤は「仙骨(せんこつ)」、「寛骨(かんこつ)」、「尾骨(びこつ)」という主に3つの骨によって成り立っています。
骨盤は身体の中心に位置し、上半身は背骨、下半身は股関節と繋がっています。
そのため、全身を支える土台的な役割を果たしています。
骨盤の内側には消化器や生殖器、その他内臓を包み込見守っている役割もあります。
骨盤の役割は主に下記のようなことです。
- 上半身を支え、バランスをとっている
- 股関節と連動して、足の前後運動をさせる
- 骨盤の空洞で生殖器や内臓を守る
- 妊娠時は赤ちゃんを包み込む、など
このような大事な役割がある骨盤なので、歪んだままの状態で放置していたら、関連する筋肉や臓器の働きが悪くなって不調を招くことでしょう。
歪みが招く不調とは?
下記のような不調の原因になってしまうことが考えられます。
- 歩行困難
- 腰痛
- 血行不良、足のむくみ
- 冷え性、生理不順
- 便秘や下痢などの消化器系の不調、など
歩行困難
骨盤が歪んでしまうと、繋がっているので股関節周りの筋肉が詰まったような感覚になります。
そうなると腿の付け根が痛むことがあるようです。
歩きにくくなったり、場合によっては膝や足首を痛めてしまう原因にもなります。
腰痛
骨盤が歪むことで、背骨を支えている仙骨の安定がとれなくなって、上半身の姿勢が崩れる原因になります。
それによって背骨のS字構造(二足歩行や日常の生活での背骨への刺激を和らげてくれる構造)が保てなくなります。
そこから腰などの背骨の1か所に負荷が集中することで、腰痛の原因となることがあります。
中には腰痛の症状が悪化して、腰を支えている骨盤にまで痛みを感じる方もいます。
血行不良、足のむくみ
骨盤が歪むことで、その周辺の筋肉が凝り固まってしまいます。
すると、その中を流れている血管を固くなった筋肉が筋圧迫して、血行が悪くなってしまうのです。
さらに、血行が悪くなることで、血液中で発生した疲労物質などを回収することが出来なくなり、デトックス出来ない状態になってしまいます。
新陳代謝が低下した状態では体内にこういった老廃物が蓄積されていき、やがて「むくみ」が出て足がパンパンになっていくでしょう。
冷え性、生理不順
骨盤の歪みが原因で血行不良になってしまうと、それは冷え性につながります。
下半身が血行不良に繋がるので、動きが鈍くなり骨盤が覆っている子宮や卵巣の機能も低下させることになります。
生殖器の冷えは女性にはつらい生理不順や生理痛も引き起こす原因にだってなりかねません。
妊娠中の方は特に、骨盤周りのストレッチをして下半身を温めましょう。
便秘や下痢などの消化器系の不調
骨盤が歪むことで冷えを引き起こすと申し上げましたが、そのことは消化器系にとっても負担になります。
イコール、便秘や下痢の原因にもなりかねません。
その他に、胃の不調や、腸にがパンパンに張ってゲップが出やすくなったり、ガスがお腹に溜まって臭いオナラが出たりなどの不調も現れてしまうでしょう。
このように、骨盤の歪みは私たちにとって様々な身体の不具合をもたらす存在だと言えるでしょう。
セルフチェックしてみましょう、「私の骨盤は歪んでる?」
では、骨盤の歪みが引き起こす様々な不調を見ていきましたが、そこで疑問が生まれるかと思います。
どのような状態が「骨盤が歪んでいる」ということなのでしょうか?
さっそく、セルフチェックしていきましょう。
まず、わかりやすい画像をご用意させていただきましたのでご覧くださいませ。
(※この画像は、歪みを治す方法のときにもご覧いただいたらわかりやすいかと思います。)
床に仰向けで寝転んで、体の背面全部が地面にべったり着くかどうか?
特に腰に隙間が出来ていないかをチェックしていただけたら、わかりやすいかと思います。
実際試されてみて、いかがでしょうか?
では歪んでいた方は最後に紹介します、「骨盤の歪み」の治し方でしっかり歪みを矯正していきましょう。
骨盤の歪みの治し方!
それでは、毎日の歪みの矯正方法と、歪んで凝り固まっている骨盤周りの筋肉の解し方を紹介します。
歪んだ骨盤周りの筋肉の解し方
画像を参照ください。
使うものは「テニスボール」だけなので、お近くの100円ショップなどでご購入頂き、ご用意くださいませ。
腰痛はピンクで記した背骨の横の筋肉が凝って痛みが出てきます。
そのため、真っ平らな床に仰向けに寝転んで頂き、そのピンクの箇所を自分自身の体重でコロコロと足を膝立ちにさせて、解していってください。
歪んだ筋肉の解し方は、仙骨の横の赤で記した箇所の筋肉が歪んだ状態で凝り固まっているので、そこを腰と同様にテニスボールでコロコロと解しましょう。
はじめはとても痛く感じることもありますが、それは歪んでいるためですので、是非しっかりと解していただきたいです。
痛みに耐えられそうでしたら、少しだけ耐えて頑張りましょう!
歪みの矯正方法
この章の画像をご覧ください。
尾骨の上、お尻の割れ目のちょうど上の逆三角に記した箇所があります。
その個所に、仰向けに真っ平らな床の上に寝転んで、テニスボールを充て、自分自身の体重を乗せるだけです。
こちらは先ほどのコロコロと解す方法と違い、その個所にボールを充てて、じっとしているだけでいいのです。
この時のコツは、体重を乗せて、体をまっすぐにすること。
他には、足は曲げないこと。
時間は一分から三分ほどでいいでしょう。
骨盤の歪みが酷い方は、出来たら朝晩の両方で行っていただきたいです。
毎日続けていくことで成果が必ず現れますので、はじめはボールを充てている箇所が痛いかもしれませんが、だんだんと痛くなくなってくるのがわかるでしょう。
目に見えにくい矯正ですが、コツコツと続けていけば、整骨院で整体を受けて大金を使う必要もなく、自分の力で治せるのです。
是非、体のためにも骨盤の歪みの治し方を実践していただくことをお勧めします。