肘が痛いのにはある原因が!外側の骨や内側が痛むそれぞれの原因とは?

肘痛の多くの原因は、スポーツや手仕事で肘への負担が知らぬ間に蓄積してしまうことによります。
このくらいは大丈夫だろうとか、一晩寝たら回復するからちょっと位は気にしなくても良いかなと思っていると、肘への負担はどんどん蓄積されていってしまいます。
肘痛をはじめ関節痛は一度発症すると、再発しやすく慢性化させないことがとても重要です。
まだ症状が軽いうちに肘痛の原因や治療法について学んでいただけたらと思います。
外側の骨あたりの肘が痛いとき
肘痛は、肘関節につながっている筋肉やじん帯などが炎症を起こすことで血液がうっ血してしまい、その結果周りの神経に圧力がかかることで引き起こされます。
そのほかの原因としては、肘関節をスポーツ等で酷使し過ぎたことによって、軟骨が減ってしまい、骨同士が直接こすれてしまうときにも神経痛を発症します。
外側の肘の骨が痛いときは、上腕骨外側上顆炎の可能性があります。
通称テニス肘と呼ばれる病気です。
上腕骨外側上顆炎は、肘の外側の筋肉の裂傷や炎症によるもので、肘の外側にある骨の盛り上がったところについている筋肉の使いすぎが原因です。
肘痛は、初期の軽い段階であれば自宅で治療し安静にすることによって、快方に向かうことはできます。
しかし痛みが日ごとに増していくようであれば、必ず専門医を受診してください。
自宅での治療方法としては、まずは安静にすることです。
物を持ったり動かしたり、痛みの原因となる動作は極力控えることが大切です。
痛みを伴わないような関節の動きについては気にしなくても大丈夫です。
あとは、身体を休めているときには、患部を氷等で冷却してください。
炎症初期段階では血流が増えているため、アイシングをして炎症を押さえることで痛みの緩和をはかれます。
また痛みが緩和し段々回復してきたが、若干痛みが残るような段階のときには、逆に暖める温熱療法に切り替えてください。
患部を温めることによって、血流がよくなることで、固まった筋肉を緩和します。
症状が初期段階で軽いものであれば、ここまでの方法を実践することで、おおかたの肘痛は完治すると思います。
しかし症状が少し重く、かつなかなか治まらない肘痛は、整形外科や接骨院等の専門機関で早めにみてもらうようにしてください。
内側の肘が痛いときの原因
手を酷使することによって、特に手のひらを外へ向ける方向の動作により、内側の肘の筋肉に炎症がおきやすいです。
物をすくい上げるような動きをしたり、手に力を入れる動作をしたときに痛むような場合は、これは上腕骨内側上顆炎という病気です。
通称ゴルフ肘といいます。
テニス肘よりも発生頻度は低いですが、症状初期のときは痛みがそれほどしないため、気づいたときには慢性化しやすいため注意が必要です。
治療方法は基本的に上腕骨外側上顆炎と同じです。
自宅での治療でも改善が見られない場合には、なるべく早く専門機関でみてもらってください。
病院での治療方法としては、抗炎症剤の注射を打ってもらう等があります。
薬が効いているときは、肘の負担が増える動きをしても痛みを感じにくいため、手や手首、肘などに負担がかかりそうな動きは絶対に避けてください。
また肘痛が長く続いて痛みが強いときには、じん帯や筋肉自体が傷ついている場合もあります。
また肘以外の関節も同時に痛いときには、関節リウマチや膠原病、痛風等の別の病気が原因の可能性も考えられます。
少しでも怪しいと感じた場合には、自宅療法に頼らずになるべく早く整形外科に行って、詳しい原因を診察してもらってください。
主婦の方が肘を痛めた時の原因と対策
これまでスポーツや手作業による肘痛の原因についてご紹介してきましたが、主婦の方も肘痛を招くことはよくあります。
この場合は肘の酷使ではなく、主に手首を動かしすぎることが原因のようです。
手首を動かすことによって、肘とつながっている筋肉が使われます。
手首を使いすぎることによって、その肘につながっている筋肉自体が炎症を起こし痛みを招きます。
そういったことが原因の肘痛はとにかく手首への負担を減らすことが大切です。
家事をするときには、フライパンや鍋などは極力置いたまま使うようにしましょう。
持ち上げるときも、柄の部分にタオルを巻いて太くしておくと筋肉をそれほど使わずに持ち上げられます。
また掃除機をかけるときも、腕を伸ばす動作は控え、ご自分の手元で短く動かしてかけるようにすると手首への負担が減ります。
スーパーへ買い物にいったときは、重いビニール袋は手に持ってはいけません。
極力リュックサックやキャリーバッグなどを利用して手首への負担をなくしましょう。
少しの工夫をすることで、家事の際にも手首への負担を大幅に減らすことができます。
いかがだったでしょうか。
この記事が貴方の健康のご参考となって、問題を解決するきっかけとなれることを編集部一同祈っております。