足のしびれの原因と治し方。特に親指の症状には要注意!

気になる「足のしびれ」。
皆さんも一度は経験されたことがあるのではないでしょうか?
両足にしびれを感じる方、片足だけに感じる方、おしりから感じる方など感じる部位もさまざまです。
どちらにしましても、ビリビリと走り抜けるその感覚は決して気持ちのいいものではありませんし、不安になられる方も多いと思います。
その症状が長引いたり、日に日にしびれが大きくなるとなおさらです。
一口に「足のしびれ」といっても、考えられる原因は色々あり、その為対処方法も変わってきます。
もちろんそんなに心配しなくてもいい場合もありますが、思わぬ病気が潜んでいることもあるので、注意が必要です。
そう、しびれが症状のサインというケースもあるのです。
そこで今日は足のしびれについて、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。
しびれについての理解を深め、症状の改善に繋がればと思います。
足のしびれの原因とは何なのでしょう?
「足のしびれ」というのは、神経症の一つで、感覚の低下、運動麻痺や異常知覚などの症状としてあらわれます。
「長い間正座をしてしびれた」という経験をされた方も多いと思いますが、その場合は一時的なものなので、時間が経てば治まりますので心配ありません。
ただし、両足ではなく、片側だけがしびれる、または急にしびれ、急に治まるといった不安定なしびれは病気が関係していることもあり、注意が必要です。
足だけがしびれる場合
足だけがしびれる場合は、血流が悪くなったり、骨の変形などにより神経を圧迫した結果起こるケースが多いと言われています。
血流が悪くなる原因としては、動脈硬化症、糖尿病、血管の閉塞などが考えられます。
動脈硬化が進行し、脳梗塞になることもありますので、注意が必要です。
骨の変形は背骨が変形することにより、手足の先に行く神経が圧迫されることによりしびれが起こる場合があります。
脊椎の椎骨(ついこつ)の間にある軟骨が飛び出して神経を圧迫する腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアや椎骨の形が変化し神経を通す空間(脊柱管)へせり出し、神経を圧迫し、腰から膝にかけて痛みや強いしびれが起きる脊柱管狭窄(せきちゅうかんきょうさく)などが代表的です。
片足だけがしびれる
片足だけがしびれるという方は足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)といって、足のくるぶしの後ろにある足根管が神経を圧迫していることがあります。
足首の捻挫や骨折の後遺症、静脈瘤などが原因になることが多いようです。
またその他にも外側大腿皮神経障害(がいそくだいたいひしんけいしょうがい)といって、ベルトやコルセットなどの締め付けが強すぎると、片足だけにしびれが発生することがあります。
おしりから太ももの後ろ、ふくらはぎに渡ってしびれる
この場合は座骨神経痛(ざこつしんけいつう)が考えられます。
年齢と共に筋肉が衰え、おしりから足にかけて痛みやしびれが起きやすくなります。
親指にしびれが出た場合は?
足のしびれといっても、特に親指にしびれを感じる方も多くいらっしゃいます。
その場合はどういったことが考えられるのでしょうか?
足の親指がしびれている場合は、腰に何らかの異常が起こっている場合が多、先程お伝えしました椎間板ヘルニアである可能性があります。
また糖尿病の初期症状として足の親指がしびれる場合があり、高血糖により身体の神経がにぶくなっている為に症状が起こると言われています。
またきつい靴、自分の足に合っていない靴を履くことにより、親指が圧迫され、しびれることがあります。
こちらは外反母趾の原因にもなります。
この場合は、自分のサイズに合った靴に変えることで、しびれは改善されます。
病気の治し方、ならない為には?
いかがでしたでしょうか?
足のしびれといっても、一過性のものから手術や入院を必要とする大きな病気までさまざまで、驚かれたかと思います。
骨の変形によるヘルニアや糖尿病などの内臓疾患、動脈硬化による脳の病気などは、病院での治療が必要になります。
専門医師に相談しながら、改善するのが得策と思われます。
一方で、大きな事態にならないよう、日々気をつけることは私たちにも可能であり、逆に私たちにしかできないとも言えます。
しびれの大きな原因は、血流の悪化と骨の異常でしたから、予防策としては、体、特に足を冷やさないようにし、改善に努めましょう。
靴下を履いたり、運動を習慣化したり、体型に合った服や下着に変えるだけでも、血流は著しく改善されます。
また喫煙されている方は禁煙あるいは減煙されるだけでも変化しますので、見直すいいきっかけにしていただければと思います。
また骨の変形を防ぐ為にも、正しい姿勢を意識するようにしましょう。
私たちを取り巻く現代社会は、姿勢を悪化する条件が非常に整っています。
パソコンやスマホ、テレビなどをする際は、ついつい姿勢は前のめり、首も傾いてしまっています。
このように悪い姿勢というのは、見た目だけの問題ではなく、身体に負担のかかる姿勢で、結果関節など身体の至るところを圧迫してしまいます。
ですので、使用する際は、姿勢も意識するようにして下さいね。