物忘れがひどいのはストレスのせい?70代も10代でも注意が必要!

最近になって急に記憶力が落ちたなあとか、そのような経験はありませんか?
人間は加齢と共にだんだんと物忘れが出てくるのは老化によるものです。
しかし急に物忘れが起こるようになったりとか、頻繁に約束を忘れるようになったとか、それに加え外に出るのもおっくうになったりとか、行動も消極的になっているとしたら、それは別の原因かもしれません。
そんな、物忘れがひどいと感じるようなときの原因について考えていくことにしましょう。
物忘れがひどいのはストレスかも?
元々物忘れがひどい自覚がある場合はあてはまりませんが、このところ急に物忘れがひどいなあと感じられることがあったら、それはストレスによるせいかもしれません。
人間はストレスを感じると集中力が落ち、それにともなって理解力や記憶力も落ちるので、物忘れがおこりやすくなるのです。
さらに強いストレスがあると、記憶がきちんと作られないこともおこります。
記憶は脳の海馬で作られて、脳の中に定着します。
しかしそこにストレスがあると、海馬で作られた記憶が脳の定着する所に送られる際にノイズとなってしまい、記憶の形成が阻害されてしまいます。
ストレスは自律神経のバランスの崩れも引き起こすので、夜寝られなかったり、ホルモンの異常の要因ともなります。
ストレスによる物忘れは70代でも10代でも同様に引き起こされるのです。
特に70代の場合は、痴呆症の初期症状とストレス性のものと混同しやすいので注意が必要です。
またストレスによってうつ病が引き起こされて、うつ病のために物忘れがひどいということが起こるケースもあります。
次の章ではうつ病によるもの忘れをご紹介します。
うつ病による物忘れとは?
うつ病によって物忘れがおこるのは、無気力・思考停止といったうつの症状が原因となっているらしいですが詳しいメカニズムは分かっていません。
そして、うつ病にかかると脳内にある神経伝達物質の減少により頭の考えるスピードが遅くなります。
そのために「集中できない」「考えたり思い出せない」といたことが起こるのです。
うつ病による物忘れはずーっと頭にもやがかかったような感じでいつも寝不足のような状態になってしまいます。
このうつ病による物忘れは10代であっても70代であっても同じように起こります。
若いうちに、物忘れの症状が起こると大変に不安になります。
何か脳が重い病気にかかってしまったんだろうとか、若年性の痴呆症や認知症にかかったのだろうかと、思い悩んだりしてしまいます。
でも実はうつ病による物忘れは、そういった心配する心がうつ病をさらに悪くしてしまいます。
うつ病による物忘れは、脳内の神経伝達物質が適量分泌されるようになれば元に戻りますので心配する必要は特にありません。
ひとつの見極めるパターンとしては、認知症の初期症状にある物忘れは、最近の出来事から記憶できなくなっていくので、まんべんなく忘れているようでしたら認知症である可能性は比較的少ないです。
いずれにしても、ご本人でその見極めをするのは、なかなか難しいと思うので、最近物忘れがひどいなあと感じたら、病院で診察を受けてみてください。
悩んでいる時間がかえって症状を悪くしてしまう可能性があるので、まずは行動してみることをオススメします。
物忘れがひどくなったときの対策
もし、認知症による物忘れであれば完治させるのは難しいです。
しかしお薬によって症状の進行を食い止めたり、未然に認知症に症状になるのをおさえたりすることはできます。
また、ストレスやうつ病による物忘れであれば、普段の生活習慣の見直しから治療することは十分に可能です。
物忘れがひどいと感じることが合った場合には、まずはストレスの原因を緩和する方法を考えてみましょう。
苦手な人がいたら可能な限り距離を置いたり、もしくは土日に気分転換に小旅行や温泉に行ったりして、リフレッシュするのも良いでしょう。
また、カラオケに行って大きな声を出して歌ってみると発散ができて良いと思います。
周りの人にストレスの原因となることを相談してみるだけでもだいぶ気分が楽になります。
もうひとつ重要なのは、脳への刺激が不足しているために物忘れが発生しているという可能性もあります。
そういう場合には、短期記憶の能力をトレーニングによって回復させることが有効です。
具体的には、新聞の記事を読んで自分の頭でそれを要約してみたり、好きな歌手の歌を全部暗記して歌える練習をしてみたりすると良いでしょう。
短期的な記憶をする能力を回復させることで、そういった症状は次第に緩和されていくでしょう。
いかがだったでしょうか。
この記事があなたの健康に少しでもお役に立てることをお祈りしています。