花粉症で目がかゆいときの対策と対処法。病院は何科を受診するべき?

花粉症による目のトラブルとは、かゆみ、充血、まぶたの腫れ、ゴロゴロ感、まぶたが重く感じる等、いろいろあります。
特にかゆみについては我慢できず大変な症状のひとつであると思います。
花粉症による目のかゆみのメカニズムは、単純に目に花粉が入るからです。
目は湿り気を帯びて眼球を保護しているので、余計に花粉等の微粒子が他の器官に比べて付着しやすいです。
目は花粉等の異物が入ると、目の粘膜にある細胞から「ヒスタミン」という物質が分泌されて知覚神経を刺激します。
その仕組みにより涙の量が増えたりかゆくなったりするのです。
花粉がアレルギー源となっている花粉症の方は、目の粘膜に付着した花粉を身体が「異物」と強く認識し、激しいかゆみをひきおこすのです。
では具体的にどのように対処していったらよいでしょうか。次に予防と対策をご紹介します。
花粉症による目のかゆみの予防と対策
目のかゆみに限らず、花粉症の諸症状を緩和するには花粉との接触を少しでも絶つことです。具体的にはどのように行動したらよいでしょうか。
1. こまめな部屋の掃除と外気の遮断
花粉症の対策の第一歩は部屋の中に花粉を持ち込まないことです。
この時期は毎日掃除をして、かつ外気と室内の空気を遮断してください。
掃除の仕方としてじゅうたん以外は拭き掃除にすると、花粉を舞い上げずに除去できます。
2. 寝具や洗濯物は原則として室内干し
せっかく室内を清潔にしていても、衣服や布団を外に干してしまうと室内ばかりか花粉が直接身体についてしまいます。
干すときは締め切った室内で日当たりの良い場所に干すようにしましょう。
3. 帰宅時に室内へ花粉を持ち込まないこと
家に帰ったときは玄関外でコートを脱いで、身体から遠い位置でコートをはたいて花粉をおとしてください。
コートはニット系ではなく、表面がつるつるとしたナイロン系のもので帯電しにくい素材を選ぶと良いでしょう。
また室内に入ったらすぐに、うがい、手洗い、洗顔、できたら鼻うがいもしましょう。
4. 空気清浄機の利用
花粉は非常に軽いので一度舞い上がったら室内の空間中に長く漂っています。
室内の空気を空気清浄機で浄化してください。
5. 外出時は目や鼻を外気に接触させないこと
外出時はどうしても大気中に漂う花粉を避けることはできません。
自分が体内に取り入れないように、マスク、花粉防護メガネをつけ、また髪にも付着しないように表面がツルツルした素材の帽子をすると良いでしょう。
ちなみに花粉による目のかゆみや充血は、身体によるアレルギー反応なので、目だけを保護しても目の充血やかゆみは避けられません。
あくまでも体内にアレルギー物質を取り入れないことが大事ですので、鼻やのども保護することにご注意ください。
ここまでが花粉症の予防対策となります。
次に花粉症の治療には何科にかかればよいのかをご説明していきます。
花粉症は何科にいくべきか?
結論としては、本テーマである「目のかゆみ」を抑えたいときでも、内科、眼科、耳鼻科、耳鼻咽頭科のどの科を受診しても見てくださいます。
一応の目安としては、ご自身は「花粉症のどの症状が一番辛いか」によってかかる科を選択されると良いと思います。
また花粉症そのものの治療という点だと「花粉症外来」という科が存在しますので、そこに行くと良いでしょう。
ご自宅から通える範囲にあるか検索してみてください。
ちなみに、ご想像の通り、花粉症のピークの時期に耳鼻科、耳鼻咽頭科の受付に行くと、ディズニーランド並みに混雑しています。
私もこの時期の耳鼻科に行ったときの混雑具合に驚かされたことがあります。
なので、もし時間に余裕がなかったり大勢の人に囲まれて待っているのが苦手な方は、普段のかかりつけの内科にいってみてもらうというのも手です。
内科でも診療をして花粉症の薬を処方してくださいますので問題はありません。
点眼薬、点鼻薬は内科でも処方してもらえますので、そこは心配しなくても大丈夫です。
ただ鼻や目そのものの治療を望まれる場合には、やはり症状が辛いところの科にかかってください。
なお眼科で診療を受け処方薬を使用しても、目のかゆみが一向におさまらない場合には、花粉ではない別の病気にかかっていることも考えられます。
その際にはすぐに再診を受けるようにしてくださいね。
一日も早く貴方の症状が緩和することをお祈りしております。