頭が回らないのはストレスが原因?病気(ADHD、うつ病)の可能性も。

ここ最近頭の回転が自分の思うように回らない。
仕事や勉強に身が入らない。
集中しないといけない時に、上の空になってしまう。
頑張ろうと思えば思う程、空回り。。。
いわゆる、「頭がうまく回らない」そんな症状を感じませんか?
そのような状態が長く続くと、仕事や家事、勉強にも支障が出てきますし、心も体もモヤモヤ、気持ちばかりが焦ったり、不安でいっぱいになってしまいますよね。
これはいわゆる「脳の疲労」、脳がオーバーヒートした為に起こっている可能性が高いです。
自動車でも、エンジンが止まってしまったら、いくら運転がうまい人でもうまく走らせるのは難しく、何人がかりで押して進めるしかないですよね?!
想像しただけでも大変そうです。
そこで今日は頭が回らない原因とその対処法について一緒に見ていければと思います。
備えあれば憂いなし、今、そういう状態でなくても対処法を知っているだけでも心のお守り代わりになると思います。
では、早速見ていきましょう。
頭が回らないのはストレスが主な原因?!
つまり「ストレス過多」により脳に疲労が起こり、正常な機能を果たせなくなってしまうのです。
大脳の中でも、大脳新皮質と呼ばれるところは、記憶する、思考(考える)などの知的部分を、大脳旧皮質と呼ばれるところは、人間の本能的な部分である感情部分をそれぞれ担っています。
本来はこの大脳新皮質と旧皮質が対等に働いています。
けれど、現代社会は「ストレス社会」と言われる程、大人だけでなく、子供もさまざまなストレスにさらされています。
例えばあなたは今の仕事が嫌で、辞めたいと思っていたとします。
こちらはあなたの大脳旧皮質が司っている本能部分です。
でも会社を辞めると、翌月からの生活費の心配や家族や周囲からどう思われるだろう、きっと非難されるだろうという不安で、我慢をしていたとします。
こちらがあなたの大脳新皮質、知性の部分です。
少しの期間だけであればそんなに問題はないのですが、毎日行く会社でそのような相反する気持ちのエネルギーがあなたの脳の中で動いているとするとどうでしょう。
ですので、頭が回らない状態が続くということは、あなたの脳の中で、二つの相反する思考と本能のバランスが崩れてきていますよというサインでもあるのです。
たかがストレス、されどストレス、現代人のストレスの多さは人類の歴史でも例を見ない程だと言われています。
そのような情報社会なだけに、このような状態に陥る可能性は誰しも持っていると言えそうですね。
ほかにADHD、うつ病といった精神的な病気の可能性も
頭が回らない原因が、精神的な病気と結びついていることも往々にしてあります。
ADHDは英語のAttention Deficit Hyperactivity Disorderのそれぞれの頭文字を取った略語で、日本語では注意欠陥・多動性障害と呼ばれています。
ADHDの主な特徴は、不注意で集中力がない、じっとしていられない多動性がある、考えずに行動してしまう衝動性があげられ、これらの症状から会社や学校など社会生活に支障をきたすことがある病気です。
近年増加傾向にあり、子供だけでなく、大人の方にも多く見られるようになっています。
また同様に増加傾向にあり、社会問題にまでなりつつあるうつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きた状態であると考えられています。
脳の中の情報伝達を担っている物質が何らかの原因で減少してしまうと、うつ病が引き起こされると言われています。
ですので、精神的な病気の一つとしてうつ病をあげましたが、やる気が出ない、気分が重苦しい状態が2週間以上続くといった症状は出ますが、気持ちや気力で解決できない病気でもあります。
ジレンマを感じますね。
頭が回らないが先か、ADHDやうつ病が先か、また同時なのかは別として、症状が関連しあっているところが大きいと言われています。
心と体の緊張をほどいていくことが大切
さまざまな要因が積み重なった結果として、頭が回らなくなる、働きにくくなるといった症状が出るわけですから、絡み合った心の糸を一気に解こうとするのは大変難しく、また効果的とは言えません。
ですので、時間をかけてゆっくりと行うつもりで取り組んで下さい。
いきなり心の問題に向き合おうとする方もいらっしゃいますが、まだ向き合う準備が出来ていない時にするのは、逆効果になることもあります。
その場合は、身体のケアからすることも一つの方法です。
リラックス出来るマッサージを受ける、小旅行に出かける、自然の多いところに行くなど自分のストレス発散できることをしましょう。
また質のいい睡眠を取ることは日々できることとしてとても大切です。
寝ている間に、身体の修復機能だけでなく、脳の情報整理も行っています。
頭がうまく回らない程脳が疲労していたわけですから、パソコンで言うと、それ相当の情報整理期間が必要です。
可能であれば、一日ではなく、数日続けてぐっすり睡眠を取れる時間を作りましょう。
いかがでしたでしょうか?
一口にストレス発散といっても、発散の仕方はそれぞれですし、年齢や時代によっても変化していきます。
その時々にあった自分なりの発散方法を知っておくことは、ストレス社会に暮らす私たちの大きな武器となるかもしれませんね。