無性にイライラするときは食べ物で解消!おすすめ冬野菜の種類と効能。

無性にイライラするときってあるものですよね。
しかしストレスは万病のもと。
様々な臓器に影響を与えることはよく知られています。
また免疫力を低下させ、感染症にもかかりやすくなってしまいます。
仕事や学校、人間関係など、ストレスの解消には適度な運動や質の良い睡眠が欠かせません。
そしてこれらに加え、毎日の食事に抗ストレス作用のある野菜を取り入れるのがとても効果的です。
スーパーマーケットに行けば、一年中手に入る野菜も多くあります。
しかし旬と言われる季節の野菜は栄養価が一年中で最も高く、価格も安い点が大きなメリットなのです。
今回はイライラ解消に効果的な、「おすすめ冬野菜」の種類と効能についてお話ししましょう。
芽キャベツはキャベツをしのぐ栄養価
ストレスや喫煙でビタミンCは大きく損なわれ、免疫力の低下にもつながります。
また水溶性ですぐに体の外に排出されるため、意識して摂りたい栄養素ですね。
芽キャベツは、一般的なキャベツより栄養価が高く、特にビタミンCの量は群を抜いています。
食物繊維の量もキャベツの3倍以上と言われていますよ。
とても優秀な芽キャベツについてまとめてみましょう。
- 抗ストレス作用:豊富なビタミンCによる
- がんの予防:ビタミンCの抗酸化作用による
- 便秘の予防・解消:豊富な食物繊維による
- 疲労回復効果:豊富なビタミンB1による
【料理のコツ】
- 必ずあく抜きをする:外側の皮をとり、十字に切り込みを入れてから塩を煮る
- 温野菜として食べる:ガーリックバターと相性抜群
- 煮込み料理にする:玉ねぎやベーコンと一緒にシチューにする
水菜はカルシウム豊富でサラダにも鍋料理にも最適な野菜
カルシウムは骨を作ったり筋肉の働きを保ったりするだけでなく、抗ストレス効果が抜群な栄養素です。
しかし吸収率が悪いため、不足しがちな栄養素でもあります。
水菜はカルシウムを豊富に含み、サラダにも鍋物にも最適なとても便利な野菜なのです。
京菜(京都が原産)とも呼ばれ、以前は関西限定の野菜でしたが、現在は全国に広く出回るようになりましたね。
- 抗ストレス作用:豊富なカルシウムによる
- 美肌効果:ビタミンC・E、ポリフェノール、β-カロチンの抗酸化作用による
- がんの予防:ビタミンC・E、ポリフェノール、β-カロチンの抗酸化作用による
- 貧血の予防:ビタミンCの鉄吸収作用による
【料理のコツ】
- 生でも加熱しても食べられる
- サラダとして食べる(水溶性ビタミンを活かす)
- ごま油(ビタミンE)をドレッシングに使う:ベータカロチンの吸収アップ
- 鍋料理として食べる:カキやアサリと一緒に食べると貧血予防にも
セロリの特有の香りがイライラを抑える
セロリ特有の香り成分はイライラを抑える効能があります。
「アピイン(ポリフェノールの一種)」や「テルペン(精油成分)」などの成分が神経系に働くのですね。
また気分をリラックスさせ、不眠症の解消にも効果的と言われますよ。
セロリの効能はまだまだあります。
主な効能と料理のコツを見てみましょう。
- 抗ストレス作用:香り成分であるアピインやテルペンによる
- 食欲増進作用:香り成分であるアピインやテルペンによる
- 鎮痛作用(頭痛・生理痛など):香り成分であるアピインやテルペンによる
- 脳卒中の予防:葉に含まれるピラジン(香り成分)の血液サラサラ作用による
- 高血圧の予防・改善:カリウムのナトリウム排出作用による
- 腎臓病の予防:カリウムの利尿作用による
- 糖尿病の予防:水溶性の食物繊維による
- がんの予防:フラボノイドの抗酸化作用による
【料理のコツ】
- 生で食べられる
- 抗ストレス作用のあるビタミンCを多く含む食材(カリフラワー、ブロッコリー;冬野菜)と合わせる
- カリフラワー、ブロッコリーとのクリーム煮
- 抗ストレス作用のあるカルシウムを含む食材(桜エビなど)と合わせる
- 桜エビとの炒め物
- 葉の部分はピクルスに最適
定番中の定番みかんの驚くべき効能
野菜ではありませんが、冬の定番中の定番、みかんの驚くべき効能をみてみましょう。
一般的に広く出回っているのは温州(うんしゅう)みかんの品種で、地域によって様々な名前で売られています。
紀州みかん(和歌山)とは別の品種になりますよ。
- 抗ストレス作用:豊富なビタミンCによる
- 感染症の予防:豊富なビタミンCによる
- 動脈硬化の予防:フラボノイド(ビタミンP)による
- がんの予防:β-クリプトキサンチン、リモネン、テルペノイド、ビタミンB・Cの抗酸化作用による
- 糖尿病の予防:ペクチン(水溶性食物繊維)による
- 便秘の改善:ペクチン(水溶性食物繊維)による
- 疲労回復効果:クエン酸による
ここで注意があります。
とても身近な食べ物でありながら多くの効能を持つみかんです。
しかしペクチンやフラボノイドといった有効な成分は袋や皮、白い筋の部分に豊富に含まれています。
できるだけ丸ごと食べるようにしましょう。
無性にイライラするときの食べ物
抗ストレス作用のある冬野菜をまとめてみましょう。
これまで中心にお話しした4種類以外にもまだありますよ。
一緒に紹介しましょう。
- 芽キャベツ
- 水菜
- セロリ
- 温州みかん
- ブロッコリー:ビタミンCやビタミンU(胃潰瘍の予防)を豊富に含む
- カリフラワー:ビタミンCやパントテン酸(不足するとストレス症状が出やすい)を豊富に含む
- さんとうさい(山東菜):カルシウムの含有量は牛乳をしのぐ
- ユリ根:クエン酸(梅肉)や硫化アリル(長ネギ、にら)との組み合わせで効果倍増
もうストレスが胃腸にきてしまったかも…。
そんな方も多いかもしれません。
最後にストレスで影響を受けやすい胃腸を整え、胃炎や胃潰瘍を予防する働きが期待できる野菜を見ていきましょう。
- セレベス(里芋の一種):ぬめり成分であるムチン(水溶性食物繊維)が胃の粘膜を保護する。
- れんこん:ムチンやタンニン(ポリフェノールの一種)が胃の粘膜を保護する。
- 大根:アミラーゼ(でんぷん分解酵素)が胃もたれを解消する。
- かぶ:アミラーゼ(ジアスターゼ)が胃もたれを解消する。
- ひのな(かぶの一種):根に含まれるアミラーゼが胃もたれを解消する。
- コールラピ(キャベツの一種):ビタミンUが胃酸の分泌を抑え、傷ついた粘膜の修復に働く(胃潰瘍の予防)。
- ブロッコリー:ビタミンUが胃酸の分泌を抑え、傷ついた粘膜の修復に働く(胃潰瘍の予防)。
- ヤーコン:フラクトオリゴ糖が腸内でビフィズス菌(善玉菌)を増やし腸の調子を整える。
- きくいも(菊芋):イヌリン(水溶性食物繊維)分解されるとフラクトオリゴ糖として働く
ストレスは様々な臓器に影響を与える万病のもと。
様々な臓器に影響を与え、免疫力まで低下させてしまいます。
毎日の食事にこれらの野菜を積極的に取り入れ、心身の健康維持に努めましょう。