声が出ない時の治し方。風邪や病気で仕事に影響が出た時の対応とは。

昨日まで普通に声を出していたのに、急に声が出にくくなってしまった、或いは出なくなってしまった。
そんな経験をされた方も少なくないと思います。
原因はさまざまあり、症状にも個人差がありますが、どちらにしても普段当たり前のように声が出ていたのに、急に出なくなると驚かれると同時に不安になりますよね。
症状が長引くとなおさらです。
仕事や学校、人間関係など日常生活への影響を心配されることでしょう。
そこで今日は喉にまつわるお話しとそんな時の対応についてお話をしたいと思います。
言葉を伝え、コミュニケーションできるのも声が出せるからこそです。
少しでもあなたの症状が改善されますように。
声が出なくなる原因とは?風邪以外にどんなものが?
まず普段私たちが発している声とはどのような仕組みで出ているのでしょうか?
のどぼとけの中に声帯があり、声帯の下に気管があります。
気管から出てくる空気が声帯を震わせています。
声帯は2枚存在し、声を出す時は声帯の隙間に空気が通り、声帯が吸い寄せられるようにくっついて声帯を振動させます。
声帯の粘膜表面が柔らかく正常な状態だと、声帯はよく震えるのですが、声帯に何か余計なものができると上手に震えることが出来なくなるので、声が出づらくなり、声帯がぴったりくっつかずかすれるようになります。
つまり声帯に何か出来たり、声帯がうまく動かなくなることで、声が出にくくなったり、声が出なくなったりするのです。
普段特に意識しなくても声を出していますが、とても繊細な機能で声を出しているのですね。
では具体的な原因について調べていきましょう。
原因は大きく分けて日常生活によるものと病気の場合があります。
日常生活が原因の場合
一般的に風邪を引いた時に声が出にくくなりますが、それは風邪の症状が改善されるに従って軽減されていきます。
長時間話をしたり、大きな声を出すようなお仕事をさせてる方は声帯を酷使しがちで、炎症を起こしやすくなっています。
酷使の蓄積がある日突然症状となって現れるのです。
この場合は、安静にし、声帯を休ませることで徐々に回復してくると言われています。
またお酒の飲み過ぎやタバコの吸い過ぎなどは喉に負担をかけます。
特にアルコール度数の高いお酒は喉を刺激しますし、タバコの煙に含まれるタールは気管と気管支を刺激して声帯に炎症を起こしやすくします。
この場合はお酒やアルコールを控え、喉への負担を軽減しましょう。
長期間に渡っての負担の場合すぐには回復しない場合もありますが、徐々に改善されます。
疲れやストレスが原因で声が出にくくなることもあります。
精神的にショックなことが起こると、声帯の機能に異常はなくても声が出ないというケースもある程です。
その場合は心のケアが必要になってきますので、信頼できる公的機関やサポートをしてくれる家族や友人などに相談し、助けを求めましょう。
疾患が原因の場合
風邪やインフルエンザの場合
風邪やインフルエンザに感染し、炎症が起きると粘膜が腫れて喉が痛くなります。
声帯も腫れるので、声が出にくくなります。
声帯結節の場合
声帯に出来る疾患の中で最も多いと言われているのがこの声帯結節です。
声帯を使い過ぎたことにより、声帯の一部が硬くなり声が出しにくくなるのです。
声帯ポリープの場合
普段大きな声を出さない人が応援などで急に大きな声を出すと声帯の粘膜に内出血が起き、血豆が出来ます。
その血豆がしぼむと自然治癒するのですが、しぼまずに固まると治らなくなり、ポリープになります。
ですので、歌手の方など日常的に大きな声を出し、喉に負担をかけている方はポリープを発症しやすく、一種の職業病だと言われています。
甲状腺疾患の場合
甲状腺には甲状腺ホルモンを分泌する役割がありますが、炎症を起こすと声が出にくくなる場合があります。
甲状腺が低下すると顔や舌がむくみやすくなりますが、場合によっては喉もむくむことがあり、むくむことにより上手く声を出すことが出来なくなるのです。
咽頭がんの場合
咽頭部にできた癌により声帯の働きが弱まり、声がかすれる場合があります。
特にアルコールをよく飲まれる方、タバコを吸い過ぎている方になりやすいとされています。
場合によっては肺がんや食道がんが声帯の神経を傷つけていることもあるそうです。
違和感を感じたら、早めに病院を受診しましょう。
このように一口に声が出にくい、出ないといっても、日常生活の習慣から風邪、声帯の炎症や甲状腺疾患からメンタル面などさまざまな原因が考えられます。
少し様子を見て症状が改善されなければ早めに病院、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
仕事や学校への影響が気になる方に出来る治療とは?
疾患が原因の場合は、病院で適切な処置を受けながら治療に専念することが大切ですが、そうでない場合は症状が回復するのを見守ることが必要になってきます。
とはいえ、声が出にくい、或いは声が出ない状態が続くと仕事や学校への影響を心配される方も多いことでしょう。
真面目な方ほどその傾向は強くなります。
ですので、ここでは自分で出来るセルフケアについてお伝えしたいと思います。
今の機会をご自身の身体と心を見直す時間に変えていただければと思います。
睡眠
現代人は何かと慢性的な睡眠不足の方が少なくありません。
睡眠の質ももちろん大切ですが、まずは時間を取ってしっかり眠ること。
眠ることで身体の疲れを取ったり、機能の修復をしています。
それはお医者さんよりもお薬よりも効果があると言えます。
不安で眠れない、落ち着かないと言った方もいらっしゃると思いますが、その場合は目を閉じたり、横になって身体を休めることから始めてみましょう。
保湿をする
起きている間はできるだけ保湿をするようにしましょう。
マスクをつけることで、喉の保湿をするのもいいでしょう。
また唾液にも身体を修復する効果があります。
のど飴などを舐めて、唾液の分泌を促進し、適度に喉をケアしましょう。
習慣を改める
アルコールやタバコを取り過ぎていた方は控える、喉を酷使されていた場合は出来るだけ負担がかからないようにしましょう。
また一時的には辛いかもしれませんが、「話さない」ということが治療になり、治癒に繋がります。
インドでの修行ではそういうプログラムもある位で、それによりまた新たな発見や才能が開花される場合、精神的な安穏が訪れる場合もあります。
一時的にでもなった症状や状態をうまく活かそうと気持ちを切り替えることも一つの方法です。
喉はストレスにも敏感な部位で自己表現を司る第5チャクラ
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、チャクラは、インドのサンスクリット語で「車輪」を意味し、お尻にある尾てい骨にある第一チャクラから始まり、頭頂部の第七チャクラまである身体のエネルギーセンターです。
そして喉は第5チャクラに該当し、自己表現、コミュニケーションを司っているチャクラです。
チャクラは互いに影響しあっていますので、この部分にエネルギーがうまく回らないと、他のチャクラへも影響があります。
ストレスが原因で声を失う方がいらっしゃるように、「言いたいことが言えない。」「我慢してしまう。」といった傾向が強い方はこのチャクラに負担がかかっています。
ですので、声が出ない場合もありますし、逆に咳が止まらないといった症状も出やすいと言われています。
普段我慢して抑圧していたものが、何かをきっかけにして溢れだすのです。
一種の生理機能であり、反応です。
ですので、このようにストレス性の強い状況にいらっしゃる場合は、できるだけ自分の気持ちをアウトプットすることが大切になってきます。
一度に出なくても構いません。
声に出すことが有効とされていますが、声が出にくい場合は、紙に書くのも一つの手段です。
外に出ることで、自分の気持ちも整理でき、また客観視しやすくなります。
いかがでしたでしょうか?
病気となるとつい目に見えるケアを重要視しがちですが、心といった目に見えないケアも併せて行うと、色んな視点や考え方が身につきます。
症状が改善された時には、身につけられた新たな感覚や考え方でのステージで自己表現やコミュニケーションが出来るといいですね。