低血圧の数値を年齢別に紹介。20代、30代、40代の症状と改善方法とは?

そのような症状がある場合、それは低血圧が原因かもしれません。
低血圧とは全身の動脈圧が正常値を超えて低下した状態、身体の血流が弱い状態を指します。
年齢によって、症状が少しずつ違ってきますし、ライフスタイルでも変化していきます。
低血圧はすぐに命にかかわる症状ではないので見過ごされがちですが、朝スッキリと目覚められず、一日中倦怠感がある毎日を過ごしていると生活習慣病や大きな病になりやすくなりますので、やはり注意が必要です。
そこで今日は低血圧の症状や改善方法を年齢別にお伝えしたいと思います。
低血圧の数値を年齢別に見ていきましょう
WHO(世界保健機能)では、世界共通の基準数値としては、上が100mmHg以下、下が60mmHg以下が低血圧だと言われています。
ただ年齢によっても血圧は変動しますし、国によっても少し差があると思います。
ですので目安として
20代の男性で上が118mmHg下が75mmHg、女性で上が113mmHg下が76mmHg
30代の男性で上が125mmHg下が79mmHg、女性で上が115mmHg下が71mmHg
40代の男性で上が131mmHg下が84mmHg 女性で上が125mmHg下が77mmHg
この数値が正常値だと言われていますので、この数値よりも低い方は低血圧の領域になります。
血圧は年齢とともに上昇する傾向がありますので、血圧正常値もこのように少しずつ高くなっているのがお分かりいただけるかと思います。
低血圧の方の場合は、主に気力がなく、倦怠感があるという特徴があります。
血液は栄養分を運んで全身を巡るものです。
それを届ける血管の圧力が弱ければそのような症状が出るのもうなずけますね。
20代、30代、40代別の症状とはどんなものでしょう
20代の症状
20代では、めまいや立ちくらみ、寝つきが悪いといった症状が多くみられます。
本態性低血圧と呼ばれる、一般的に知られているいわゆる「低血圧」の人が最も多い年代が20代です。
本態性低血圧とは、血圧が低いことの理由がはっきりしない場合を指します。
ですので、「低血圧体質」と呼ばれたりもします。
このような症状は若い方の夜型のライフスタイル、また女性の場合は無理なダイエットが関係しているのではないかと言われています。
30代の症状
30代ではめまいや立ちくらみ、頭痛や動悸が多くみられます。
また社会的なストレスもたまりやすいことからイライラしやすかったりと精神的な症状が多く出るようになります。
40代の症状
30代の症状が少しずつ重くなる傾向があります。
女性ですと更年期にもさしかかりますので、低血圧の症状がより悪化することもあるようです。
また病気が原因で低血圧の症状が出ることもあります。
ホルモンバランスの乱れや糖尿病、不整脈、甲状腺の機能低下などの病気が影響している場合もありますので、注意しましょう。
血圧を正常値に改善するには?
では、どのようにして正常値に改善すればいいのでしょう。
栄養バランスの良い食生活を心がける
私たちの身体は食べたもので成り立っていますので、やはりどんなものを食べるかというのは、健康の質、血管の質に繋がってきます。
ビタミン、ミネラルを多く含む食品や良質なたんぱく質を積極的に摂取しましょう。
また毒を排出するためには食物繊維やカリウムなども併せて摂りましょう。
適度な水分補給と合わせて、バランスの良い食事をすることで、体調もまた血管も整ってきます。
かなり食生活が乱れていたという方は一足飛びでの改善は大変だと思いますので、できるところから少しずつ始めて下さい。
禁煙する或いは控える
喫煙は血管を収縮する働きがある為、血圧の異常だけでなく、他の様々が病気を引き起こす原因となります。
よく言われていることですが、可能であれば禁煙しましょう。
どうしてもそれが大きなストレスになる場合は本数を減らすなど控えるようにしましょう。
医療機関などに相談をするのも一つの方法です。
いいきっかけにしてはどうでしょうか?
過度な飲酒を控える
過度な飲酒は血管を急激に拡張させます。
アルコールは一見眠くなるように思われますが、実は覚醒作用があり、安眠を妨害する働きもあります。
睡眠不足は低血圧、もちろん高血圧にもよくありませんので、睡眠に大きく関わる過度の飲酒は控えるようにしましょう。
適度な運動をする
血流を正常に保つには、有酸素運動が効果的と言われています。
運動をすることで血行が促進され、代謝がアップすることで、体温も免疫力もアップします。
運動する時間がない方、苦手な方は、1駅分歩く、遠回りをして余分に歩く、階段を使うなど、普段の生活に何かプラスすることでも大きく変わってきますので、「プラス習慣」を習慣にするようにして下さい。
また血圧を日々確認することも健康管理には大切です。
こまめにチェックしましょう。