寝落ちの原因は病気?その症状と対応策そして意外な効果とは。

皆さんは「寝落ち」をされたことはありますか?
会議や授業中に、ウトウトして、「ハッ」と気がついたら「カクッ」となってしまった。
テレビを見ていて、いつの間にか寝てしまった。
恋人や友達とLINEやメールをしている間に寝てしまった。
考え事をしてたらお風呂の中で寝てしまっていた。
長い間車の運転をしていると、意識が遠のきそうになった。
一瞬とても気持ちいいのですが、ハッと気がついて、驚いたり、焦ったり、恥ずかしくなったり。
皆さんの中にも一度はそんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
「寝落ち」とは、何かの活動をしている最中に、睡眠状態に陥ってしまうことを言います。
そのまま睡眠してしまう場合と、一瞬や数分の場合があり、後者の場合はマイクロスリープ(Microsleep 微小睡眠)と呼ばれています。
この寝落ちしてしまうマイクロスリープですが、本来身体にもともと備わっている自然現象だと言われ、疲労回復などプラスに働く場合と、睡眠不足や、精神的疲労、ナルコレプシーといった病気にまで発展し、マイナスに働いてしまう場合があると言われています。
「諸刃の剣」のようですね。
日本人はこのマイクロスリープの率が海外に比べて高いと言われています。
そこで今日はそんな私たち誰にでも起こる寝落ちについてお話ししたいと思います。
両方の性質を知っておいて下さいね。
寝落ちの原因は病気か関係している?
では、そんな気になる寝落ちについて、見ていきましょう。
寝落ち(マイクロスリープ)とは、本人の自覚なしに、一瞬睡眠状態になることを言います。
「意識が飛ぶ」といった表現が当てはまるかもしれません。
その状態が1秒にも満たない一瞬の場合もありますが、長い方だと30秒弱に及ぶ場合もあります。
経験のある方はお分かりいただけるかと思いますが、この寝落ち、マイクロスリープは何の前兆もなく起きますので、自分自身それに対し何の準備もできず、急に身体が動作を停止しまいます。
では、どうしてそんな状態になるのでしょう。
ナルコレプシー
精神的疲労
抑鬱
睡眠時無呼吸症候群
低酸素症
過眠症
これらが原因で寝落ちしてしまうと言われています。
確かに睡眠不足や精神的疲労があると、ある時ドッと睡魔がやってきて、寝落ちしてしまうことがありそうですね。
そんな状態が続いていればなおさらです。
ナルコレプシー(Narcolepsy)とは、聞き慣れない言葉ですが、日中場所や状況を選ばずに起こる強い眠気の発作を主な症状とする脳疾患、いわゆる睡眠障害の一つです。
低酸素症(Hypoxia)とは、身体に十分な酸素が行き渡らず、結果身体が酸化(サビてします)し、代謝が不十分な状態になることを言います。
色んな原因で、寝落ち現象が誘発されるわけですね。
多くは睡眠が不足してなるようですが、過眠症など睡眠が多くてもなる場合もあり、そういう意味ではバランスを崩した時に発症しやすいと言えます。
寝落ちのメリットと?デメリットとは?
先程お伝えしましたように、寝落ちは本来脳や身体が疲れを取ろうとしておこる、私たちの身体にもともと備わっている自然現象であり、作用でもあります。
ですので、睡眠が不足して、脳の疲労がピークに達したりすると、脳の疲れを取る為に瞬間的に起こったりするのです。
身体のもつ、物凄いリカバリー、自然回復機能ですね。
なので、ほんの短い時間でもかなりの疲労回復は期待できます。
1時間、あるいはそれ以上眠ったのと同様の気持ちよさを感じる人もいるようです。
またその後急に頭が冴え、集中力がアップすることも多いのです。
ただし、ここで問題となってくるのは、「場所」です。
移動中、特に車などの運転中にそのような事態になると、非常に危険です。
追突事故など、思わぬ事故を発生しかねません。
実際そういったことが原因で事故になっているケースが少なくありません。
ですので、そういった事故を防ぐ為にも、睡眠不足が慢性的にならないよう注意するようにして下さいね。
寝落ちを効果的に利用するには?
身体の疲労回復機能であり、一瞬の睡眠でも効果に繋がることは分かりました。
けれど先程お伝えしたように、思わぬ事故やケガは防ぎたいもの。
ではどうすればいいのでしょう?
本来であれば、睡眠時間をしっかり取って、精神的疲労も蓄積しないようストレスとも上手に付き合う、もしくは発散するのが理想であり、ベストです。
ベストではありますが、何かと忙しい私たち現代人です。
教科書通り、理想通りにいかない場合もあるでしょう。
むしろその方が多いと思います。
ですので、そういった場合は「お昼寝」を上手く活用していただければと思います。
睡眠不足や疲労が溜まってきているけれど、まとめて睡眠が取れない方、そんな方には特にオススメです。
疲れすぎていると、なかなか寝れない方もいらっしゃるようですが、10分程お昼などの休憩時間に目を閉じ、リラックスしているだけでも、効果はあります。
午後からの仕事や授業が心配という方もいらっしゃると思いますが、そんな方は先に少しコーヒーを飲んでおくと、起きるころにはカフェインの作用でよりすっきり目覚めることが出来るそうです。
けれどくれぐれも本気で寝てしまわないようにだけ注意なさって下さいね。