吐き気に対処するには?特にインフルエンザのときは要注意!

皆さんは突然襲ってくる吐き気に困ったことはありませんか?
風邪やインフルエンザをこじらせたとき、消化の良くないものを食べたとき、ひどい二日酔いで立てなくなったとき、いろいろな理由があると思います。
でもひとつ共通していえるのは、どのときも胃がとても弱っているということです。
胃のむかつきを抑えると共に、吐き気の元となる症状をしっかり改善していく必要がありそうです。
今回はその原因別に対処方法をご紹介していきたいと思います。
乗り物酔い
乗り物酔いになってしまったときは、シートを倒して身体を横にしましょう。
吐き気がしたら乗り物の窓を開けて冷たい外の空気を吸ってください。
やむ終えずまだ乗り物が移動しているときは、近くの景色を見ず、遠くの景色をなるべく見るようにしましょう。
ベルトやボタンを緩めて腹部や胸部への締め付けをゆるめてください。
もし可能なら乗り物を降りて外へ出て新鮮な空気を吸いながら軽く準備運動をしましょう。
乗り物酔い止めの薬は酔ってからだと効果も減ってしまいますが、一応飲むようにしましょう。
ミント系のガム、温かいお茶などを少量摂ると、吐き気が少し楽になります。
ウイルス性腸炎
お腹にくる伝染性の病気です。代表例では「ノロウイルス」「O157ウイルス」などがあります。
この病気に感染すると、吐き気、全身の倦怠感、腹痛、ひどい下痢などの変化があらわれます。
対処法としては、身体からどんどん水分が失われますので、たっぷりの水分を取ってください。
消化器系は弱っていますので、無理をして食事を取る必要はないでしょう。
症状が少し緩和してきたら、おかゆや良く煮たうどんや雑炊などから摂取していってください。
飲み物は水分補給のしやすい覚ましたお茶や、少し薄めたスポーツドリンクなど良いでしょう。
消化の良くないものや揚げ物等を食べると、回復までに時間がかかります。
あとノロウイルスや他のウイルス等は非常に高い感染力があります。
感染している際は、食器を分けて煮沸したりするのはもちろんですが、洗濯物も他の人と分けて洗濯し干すようにしたほうが良いです。
選択する前に塩素系漂白剤で消毒するのも有効です。
嘔吐物が少しでも床に残っていたら、ノロウイルスの場合それが乾燥し空気中に舞い上がると、吸い込んだ人も感染します。
ウイルス性腸炎は周りの人への感染も懸念されます。
強い吐き気がしたらウイルス性によるものかどうか、お医者さまに診てもらいましょう。
周りへの影響も十分に注意をしながら対処していってください。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、食べたものが胃でしっかり消化されずに、何かの拍子でまた食道より上に戻ってくる症状です。
逆流性食道炎もまた吐き気をともないます。
食道をあがってくるのは食べたものだけなら良いのですが、そのときに一緒に胃酸もあがってきます。
胃酸に耐えられる体内の組織は胃の粘膜だけです。
それ以外の内臓や器官は胃酸そのものに耐えられるようにはできておりません。
そのため逆流性食道炎になると噴門という胃と食道のつなぎ目や食道そのものが炎症をおこしてしまいます。
対処法としては胃酸の分泌量を制限するお薬を飲んだり、食道の粘膜を保護するお薬を投薬したりします。
日常生活での予防対策としては、脂肪分や酸味の強い食品をなるべく避けることです。
油っぽい食事は逆流性食道炎には非常に良くないので、使っている油をオリーブオイルに変えることもとても効果があります。
飲み物は身体への負担が少ない白湯などが良いでしょう。
オリーブオイルは食道括約筋を緩めない効果があり逆流を防止してくれます。
また消化器系にもオリーブオイルは非常に優しいので、便通の改善も期待できます。
ぜひお試しになってみてください。
インフルエンザ
インフルエンザによる吐き気というのは、症状そのものによるときもありますが。実は抗インフルエンザ薬の副作用によりときがあります。
タミフルやリレンザ等はインフルエンザの治療には非常に強力ですが、身体への副作用もまた起こります。
もし吐き気が起こったら我慢せずに吐いてしまったほうが良いです。
インフルエンザの症状による吐き気は、身体からウイルスを排出しようとしている作用です。
何度も吐き気に教われるようでしたら、水分補給をしっかり摂るようにしてください。
風邪やインフルエンザによる吐き気のときはどうしても脱水症状になりやすいです。
吐いてすぐに水をお替わりしてしまうと、またすぐに吐いてしまうこともあります。
ご自身の体調や吐くタイミングをよく観察しながら、少量の水を少しずつ分けて飲むと良いでしょう。
食事は吐き気が落ち着いてきてから、少量から摂るようにしましょう。
できれば生野菜や生魚などはやめ、おかゆ、蒸し野菜、やわらかく煮込んだうどんなどが良いでしょう。
生ものは完全に吐き気がおさまり治るまで控えてください。
飲み物はホットミルクなどの動物性たんぱく質はすぐに飲まず、最初はお茶などが良いです。
またウイルス性腸炎と同じように、嘔吐物の扱いは細心の注意をはらって清掃、消毒をおこなってください。
以上が各症状別の吐き気に対する対応方法になります。
ご自身や身近な人が吐き気に襲われたら、これらのことを思い出して実践してみてくださいね。