手が赤いことの原因とは。膠原病やその他の病気の可能性があるかも?

貴方は今まで手の赤みがとれなくて気になったことはありませんか。
生まれながらの体質で手が赤いのであれば何も気にすることはありませんが、最近手が赤くなった人はそこに何か原因はあります。
手あれやしもやけで一時的に赤くなることはあっても、そうではないのに赤みを感じるのであれば、何かの病気の兆候かもしれません。
今回はその手が赤いことについて考えられる病気についてご紹介していきたいと思います。
手が赤いことによる膠原病の可能性
膠原病とは免疫の機能の不全により全身に障害をきたす病気のことです。
様々な器官や関節、筋肉、皮膚といったあらゆる箇所に症状が現れますが、手にもその影響が出る場合があります。
膠原病の種類の中には、全身性エリテマトーデス(SLE)という症状をもつものがあります。
これは、顔や手に赤みが出たり、全身の倦怠感や体重の減少といった症状を伴います。
手が赤いことは必ずしも膠原病であるとはいえませんが、関節の痛み、微熱、全身の倦怠感、手の指先の色の変化等の兆候が合った場合には疑ってみる必要はあります。
このような症状を感じたらお医者さまにご相談してみてください。
肝臓の機能低下が原因
肝臓の機能が低下したりそのような症状を持つ疾患になると、肝臓そのものへの痛みはないものの、身体の他の部位に症状が現れる場合があります。
肝臓の機能が低下してくると手が赤いという症状が出る場合があります。
肝機能による影響であれば、ほかに、身体のかゆみ、出血しやすくなる、吐き気、黄疸、全身の倦怠感、尿の色が黄褐色等の症状が同時に現れたりすることがあります。
もし手の赤みど同時にこのような症状が出ているようであれば、一度肝機能が正常であるかどうか検査をしてみること良いでしょう。
献血により肝臓の機能が正常であるか簡単に確認することができます。
もし肝機能に異常があった場合には、お医者さまの診断に基づいて治療を行っていきますが、なぜ肝臓が異常になったり疲労をおこしたりするのでしょうか。
ひとつは、アルコールの飲みすぎは肝臓の機能低下を招く大きな原因のひとつです。
厚労省の発表によると、日本酒で7合(約1.2リットル)を毎日10年以上に渡って飲み続けた場合には約2割、15年以上の場合には約5割の人が肝硬変になるとのことです。
多量の飲酒をする習慣のある人は、お酒の量や回数を減らすと同時に、アルコール度数が高いお酒からより低い度数のお酒へと変更していことが大切です。
断酒というのは、いきなりやっても成功しづらいですので、お酒の量や回数や質をうまく自分と相談しながらコントロールしていくことが、成功への秘訣です。
もし、お酒を普段から良く飲む習慣のある方が、手が赤い症状に気づいたら、一度血液検査を受けられることをお勧めいたします。
その他の病気による場合
手が赤くなることの別の原因としては、うっ血による可能性があります。
うっ血とは、なんらかの理由により血流が悪くなることに影響されて、皮膚のしたの毛細血管が拡張してしまう症状をいいます。
そのうっ血が、手のひらで発生すると、手に赤い斑点があらわれたりすることがあります。
このうっ血が発生する原因としては、生活習慣の乱れによるのも一因だといわれています。
身体の冷え、運動不足や食生活の過食によるもの等の原因が考えられます。
そのような原因によるうっ血であれば、規則正しい生活と適度な運動、適量の食事量に切り替えていくことによって、手が赤い症状もしだいになくなっていきます。
他の原因によるときにもいえますが、日常生活でのご自身の生活スタイルの見直しが、この症状の緩和に大きく影響するものということができます。
今回の記事をご参考にされて、ぜひご自身の生活習慣の見直しをされてご健康になられることを編集部一同お祈りしております。