リウマチの症状は指にでる?原因から見る予防方法とは。

腫れや激しい痛みを伴い、関節を動かさない状態であっても痛みを生じるのが、他の関節の病気と異なるところで、リウマチは手足の関節で起こりやすく、左右の関節で同様の症状が出やすいという特徴があります。
放っておくと関節の機能が失われる病気で、昔は寝たきりになる方も少なくありませんでした。
けれど今は薬や手術も発達し、最悪の場合でも自立できる状態に戻せるようになってきています。
また早く治療を始めることで、関節の機能を保ち、病気の進行も抑えることが期待できます。
やはり多くの病気がそうであるように、リウマチも例にもれず、早期発見、早期治療がカギのようですね。
というわけで、今日はそんな医学の進歩で変わりつつあるリウマチについてお話したいと思います。
リウマチの症状は指にでる?初期の症状とはどんなもの?
リウマチの初期症状として、一番よく現れるのは、朝起きてから一時間位の間にでる、手のこわばりです。
手の指や手首の関節、特に手指の第2、第3関節に症状が出やすいと言われています。
腫れぼったく、動かしにくい症状が出て、指で押すとゴムのような弾力があります。
またリウマチは「対称性」といって、左右両側の関節に症状があわられます。
リウマチになる約70%の方は、軽症のまま経過するようですが、残り30%の方は徐々に進行する、または急速に進行します。
その場合は重いものを持つと手がしばらく曲げられなかったり、重いカバンを長く持ったりするとしばらく拳が開けられなくなります。
じっとしていても痛く、よく「噛みつかれたような痛さ」だと言われています。
また足の指の付け根の関節が腫れるといった症状も出やすく、その場合は朝起きて寝床から立ち上がって歩き出そうとすると足の裏に不快な痛みを感じると言います。
このようなこわばりや腫れが朝続くようになり、そのまま放置していると痛む関節の数が次第に増え、手首、足首、肩、ひじ、ひざなどの大きな関節にも出てくるようになります。
いかがでしょう?
もし手のこわばり、もしくは手足の腫れがあるようでしたら、早めに病院で検査を受けましょう。
原因はストレス?男性もなるその理由
免疫機能は通常外部から体内に侵入してきた細菌やウイルスなどを攻撃して破壊し、それらを排除する役割を持っています。
ところが免疫に異常が起こると、自分自身の組織や細胞を攻撃し、結果、関節の腫れや痛みとなって現れてきます。
その炎症が続くと、関節の周囲を取り囲んでいる滑膜が腫れあがり、さらに炎症が続くことによって、骨や軟骨を破壊するのです。
元々は自分の身体を守る役割の免疫機能が自分の身体を破壊する形になるというのは、何ともやりきれないですね。
リウマチは一般的には女性に多い病気で、男女比率でいうと、男性1に対して、女性が4で、比較的女性に多い病気です。
病気を発症する年代は40代が多く、次いで50代、30代となっています。
患者数は日本全国で70万人いると言われ、またその数は増加傾向にあります。
女性が多い理由としては妊娠、出産などの外傷、女性ホルモンが影響していると言われていますが、詳しいことは残念ながらまだ分かっていません。
ウイルスや細菌感染や精神的なストレスがきっかけとなるとも言われています。
患者には喫煙者が多いことから、男性が2割を占める理由とも言われています。
またタバコを止めるとリウマチが改善するケースが多いことから、タバコも大きな影響を与えているようです。
痛みと再発を予防する為にできること
先程もお伝えしましたように、以前は「一生痛みと付き合わないといけない」といった印象があったリウマチですが、ここ最近治療は大きく進歩しています。
リウマチの治療の基本は、病気の進行を抑えること、痛みをとること、関節が壊れるのを予防することです。
炎症による痛み、増殖した滑膜による痛み、関節が破壊された痛み、大きく分けて3種類の痛みがあり、それぞれの痛みに応じて、薬物療法、手術療法、リハビリテーション(リハビリ)の治療が行われます。
リウマチの治療の基本は、薬を使って症状をやわらげ病気の進行を抑えることですが、同時に病気が悪化しないよう、日常生活で気をつけながら、関節や筋肉が衰えていかないようにリハビリテーションを行います。
ただし、関節の機能が失われて、生活に支障があるような場合や薬で痛みを抑えることができない場合には手術が行われます。
関節を守りながら、身体に負担がかからないように生活をする必要がある為、治療中は安静と運動の組み合わせなど、医師や理学療養士など専門家の指導の元、自分でもケアができるようになると、治療の効果がよりアップするでしょう。
いかがでしたでしょうか?
「手足がこわばり、動かしにくい。」「関節が腫れて、痛い」「全身がだるい」といった症状が出るリウマチですが、痛みはとても主観的な為、その辛さをなかなか理解してもらえない、分かってもらえないいうまた別の辛さがあります。
そんな中で治療に向き合うのは、身体けでなく、精神面でもパワーが必要になってくると思います。
ですので、心が折れそうになった時は、無理をせず、周囲のサポートを求めて下さいね。