満腹中枢の異常と認知症の関係。おかしいと感じたときの治し方。

脳には満腹中枢と言って、食べ物を摂取した時に満腹を感じる器官があり、脳の視床下部という所にあります。
ダイエット記事なんかでもよく書かれていてご存知の方も多いと思います。
食べ物を摂取して、血糖値が高くなったり、胃がいっぱいになると、脳は「これ以上は食べないで下さい。」という指令を送るのです。
それによって食べ過ぎを防いで、適正な食事量を保とうとしているのですが、食べ過ぎが続くと、その満腹中枢に異常をきたし、そういった指令が送られにくくなっているのです。
また早く食事をする癖のある方、いわゆる「早食い」の方は、満腹中枢が働くまでに沢山摂取してしまうので、肥満傾向になってしまいがちになるんだとか。
ですので、満腹中枢がきちんと働くことは、適正な食事量を保ち、食べ過ぎと防ぐ為にも、とても大切なんですね。
そこで今日はそんな満腹中枢のことを詳しく学んでいきたいと思います。
満腹中枢が異常?!おかしいなと感じた時の治し方
満腹中枢が異常をきたすと、いくら食べても満足できない状態になりやすくなります。
そんな状態が長く続くといいことないですよね?!
どんどん過食が進み、肥満になりやすくなります。
では、どうすればいいのでしょう。
そうすることで、満腹中枢が適切に刺激され、食べ過ぎを防ぐことができるのです。
満腹中枢が刺激され、指令が出るまでに30分かかると言われています。
結構時間がかかります。
ですので、早食いの方にとっては、かなり長く感じると思いますが、しっかり噛んで、時間をかけてゆっくり食事するように心がけましょう。
またそうすることで、消化器官である胃や腸への負担も軽減できます。
また炭水化物といった主食からではなく、副食(野菜や汁物)から食べることもカロリー過多を防ぐと言われています。
食事は毎日、毎食のことですので、いい習慣を日常化することで、変化は目に見えやすくなります。
習慣化するまでは、大変かもしれませんが、身体の為に取り組んで下さいね。
薬に頼らず、ツボなどの刺激を使ってみよう
食欲がおかしくなってくると、薬などを服用されて対応される方もいらっしゃると思います。
けれど常用すると、薬が効きにくくなったりしますし、薬に依存しないといけなくなっては大変ですよね。
身体には色んなツボがあり、食欲を抑制するツボがあるのをご存知でしょうか?
それは耳にあります。
「神門(しんもん)」というツボはイライラを解消し、やけ食いを防止すると言われています。
また「内分泌(ないぶんぴ)」や「飢点(きてん)」は食欲抑制に効果があると言われています。
これらのツボを活用することも食事量を調整してくれる一助になります。
手軽に出来ますので、自分で抑える、もしくは今は耳ツボダイエットとしてお店でされているところもありますので、利用されるのもいいでしょう。
認知症など原因、障害となっている場合も
認知症になると満腹中枢の機能が落ちやすくなります。
その結果、いくら食べてもお腹がいっぱいになりません。
それに加え、認知症の症状としての物忘れが重なり、「食べた」という記憶がないのでさらに過食に拍車がかかってしまいます。
認知症の影響はこんなところにも及ぶのですね。
認知症の方の場合、本人ではなかなか制御しにくいので、家族や周囲の方が注意して、気をつけるようにしましょう。
幸せ感度、アプリで満たそう。赤ちゃんにも癒されよう。
食事をゆっくり食べたとしても、他の原因で過剰に食べ過ぎてしまうことがあります。
ストレスです。
ストレスがかかると、私たちは食欲でそのストレスを解消したり、満たそうとする傾向があります。
皆さんも一度や二度は経験されたことがあるのではないでしょうか?
そのような場合はゆっくり食事をすることに加え、上手にストレスを解消することがカギになってきます。
別名「幸せホルモン」とも呼ばれていますね。
セロトニンは精神を安定される作用がある為、正常な食欲のコントロールに役立ちます。
ですので、幸せ感を感じれるよう、自分で工夫することも大切です。
今はスマホなどで、日々の生活を管理、サポートしてくれるアプリもありますので、活用されるのもいいでしょう。
また心が疲れ切っていて、何もしたくない、する気になれないといった時もあると思います。
そんな時は自然の中に自分を置いてみる、旅行に出かけるなど、リラックス、気分転換をするのもいいでしょう。
また赤ちゃんの笑顔や寝顔に癒される方も多いと思います。
確かに見ているだけで、幸せな気分になれそうですよね。
このようにちょっとした日常の中にも、リラックスできる場面はあります。
適正な食事量というのは、健康に直結する大切な部分ですので、自分だけのリラックス方法を見つけて下さいね。