すぐに寝てしまう病気とは?夜や食後でなくても一日中眠くなってしまう理由を分析。

前日の夜にしっかり寝たにもかかわらず、ふとした瞬間、すぐに寝てしまう病気をご存知でしょうか?
困りますよね?
大事な仕事の最中や、資格習得の試験勉強のとき、大事な人が話をされているときなど、大事な場面で食後でもないのに寝てしまったら…。
実際にそのような体験をされたことがある方なら、きっと、自身の体や心の状態に不安を抱いた経験もあるのではないでしょうか?
今日は、そんな「すぐ寝てしまう病気」に関して、その理由を徹底分析し、お伝えしていこうと思います。
自分自身がそうだという方は勿論、周りにそういった症状の方がいるという方も明日は我が身かもしれません。
その理由を知っておくことも悪くないのではないでしょうか。
どんな時に寝てしまうのか?
実際に体験された方以外は、なかなか信じがたいことかもしれませんね。
良く寝たにも関わらず、いきなり眠気が襲ってきて、少し目を閉じただけでも寝てしまうとしたらどうでしょう?
集中力が散漫だと言われたり、社会的に信用を失ってしまうかもしれない重大なことだと思いませんか。
そういった症状の方はどんなタイミングで寝てしまうのでしょうか?
書き出してみましたのでご覧ください。
- 授業中
- 会議中
- 電車などで座っているとき
- 人と話しているときなど
とにかく、社会生活において、日中の寝てはいけない場面での居眠りは「不真面目」のレッテルを周囲から貼られて、大変な失態になってしまう場合が多いでしょう。
勿論、本人だって悪気があって居眠りをするわけではないのです。
それゆえに寝てしまったときに酷い罪悪感と情けなさに苛まれ、自身を激しく責めることもあると言います。
それでは、そのような「すぐ寝てしまう病気」とはどんな病気なのでしょうか?
すぐに寝てしまう病気とは?
日本人にもっとも多い睡眠障害の病気として代表的な、「ナルコレプシー」をご存知でしょうか?
過眠症とも呼ばれるナルコレプシーは脳の疾患からくる病気です。
主な症状としては、日中に突然にして過剰な眠気に襲われたり、実際に眠り込んでしまうことが、毎日の様に繰り返される状態なのです。
少なくとも1ケ月間は、その症状が持続し、社会人としての生活が困難になったり、自分自身が苦痛を感じているものです。
ただし、持続の期間が1ヵ月以内の繰り返して、過眠期が現れるものも含みます。
具体的には下記の症状です。
- 睡眠発作
- 情動性脱力発作
- 入眠時幻覚
- 睡眠麻痺
睡眠発作
日中に起きる激しい眠気です。
どれくらい激しい眠気かというと、例えるなら三日三晩眠らずに過ごしたほどの耐えがたい眠気ということです。
そのため、前の日の夜によく睡眠を取っていても、日中に耐えられないほどの眠気が現れて、それに抗えず寝てしまいます。
その際、日中に寝たら、寝た時間が30分ほどでも、目が覚めは非常にスッキリした気分になるそうです。
仕事中や授業中など都合に関係なく、突然、眠りに落ちてしまいます。
情動性脱力発作
ナルコレプシーの代表的な症状のひとつです。
爆笑したり、激しく怒ったり、驚いたり、喜んだりしたときなど感情が高ぶったときに全身から身体の力が抜けてしまいます。
場合によっては、少し驚いただけで膝の力が抜けて座り込んでしまったり、動けなくなってしまうこともあるようです。
このような症状を「情動性脱力発作」といいます。
情動性脱力発作が起きているときには、意識はハッキリと明瞭で、発作のように呼吸が乱れたりはしません。
力が抜けている時間は短くて1~2秒ほどで、長くて数分程度だそうです。
悲しいや悔しいなどの陰性の感情ではなく、笑いや嬉しいなどの陽性の感情の高まりのときのほうがよく引き起こされるようです。
入眠時幻覚
ナルコレプシーの方の場合、浅い眠りに入ってしまうため、夢を見やすい状況だと言えるでしょう。
そのため、眠りに入る瞬間に怖いイメージだったり、非常に生々しい夢を見ることが多いと言われています。
それは現実のようなことだったり、現実との境がわかりにくい悪夢を見ることもあるそうです。
睡眠麻痺
突然に睡眠に陥るため、レム睡眠にいきなり入ると睡眠麻痺になります。
いわゆる金縛りのことです。
人によって違いますが、日々繰り返される睡眠麻痺と入眠時幻覚がセットになることもあるようです。
そうなればいくら寝付きがよくても、浅い睡眠のため2時間間隔くらいで目が覚めてしまい、ちゃんと寝たという充実感がないということも。
このように、ナルコレプシーの症状は社会人としての生活において、非常に毎日を過ごしづらいものにしているといえましょう。
ナルコプレシーの原因は?
下記に原因をまとめてみました。
- 熟睡障害
- 精神的なもの
- 不眠症など
まず、「熟睡障害」ですが、これは睡眠時間が十分にとれていても、眠くなってしまう障害です。
「精神的なもの」も睡眠には大きく関わっています。
「不眠症」は質のよい眠りが取れていないことが考えられるでしょう。
そのような状態が続くと、自律神経が乱れ、質のよい睡眠をとることが出来ません。
ですので、原因が分かったところで早速、対処方法をまとめてみたので紹介していきます。
すぐに眠くなってしまう人のため対処法
- 太陽の光をあびること
- 就寝時間の一時間前には携帯電話はを触らない
- 就寝三時間前までに食事を済ませておく
- 軽い運動をする
- 禁煙、禁酒をするなど
太陽の光を浴びることで、睡眠を促すホルモン「メラトニン」がたくさん分泌されます。
そうすると、質のいい眠りがおとずれるでしよう。
就寝時間の一時間前までにはゲームやスマホを触るのをやめることで、睡眠ホルモンはたくさん分泌されます。
どうしても携帯を触ってしまわないよう、コツは電気を消して、部屋を薄暗くすることで睡眠に入りやすくするのもいいでしょう。
また、食事を三時間前までに終わらせておきたい理由は、食べ物を消化するのに2~3時間ほどかかるからです。
胃や腸が消化活動によって活発に動いてしまうことは質のいい睡眠において、あまりいい状態ではないようです。
晩ご飯は早めに食べて、体を休めることに専念出来るようにしましょう。
他には軽い運動もオススメです。
運動をしない人は脳だけ疲れていて、体はさほどつかれていない状態になってしまってバランスが取れずどれだけ寝ても疲れが取れにくくなっています。
いつも階段を使わない人は使ってみたり、近場の移動は自転車でなく、徒歩にしてみるなどがオススメです。
禁酒や禁煙も大切なことです。
煙草に含まれるニコチンは睡眠の質を下げてしまいます。
お酒に含まれるアルコールは途中覚醒の原因にもなっています。
睡眠という人生の三分の一を占める大事な時間のクオリティーを上げるために、煙草やお酒に依存しない生活を目指していきたいものですね。
すぐに寝てしまう症状で困っている方は、まず病院を受診し、どれか一つからでも構いませんので日常生活を見直してみてはいかがでしょうか。