お腹が痛い時の対処法。すぐに効くツボを痛みの原因別に徹底解説!

誰しも一度や二度は、腹痛というものを感じたことがあるのではないでしょうか。
お腹は人間の中心にあたる部分にありますよね?
そのため、お腹は身体の異変に非常に敏感にできています。
ドラマなどで、会議やプレゼンの直前に新人が「お腹が痛いです。トイレ行ってきます。」と言って、会議開始直前まで帰ってこず、上司や先輩がイライラしている場面をよく見かけますね!
あれは、ただの演出なのではなく、実際にストレスが原因であると言えます。
今回は、お腹が痛い時の原因と対処法について説明していきますので、いざという時のために覚えておいてくださいね!
また、お腹の痛みに聞くツボを原因別に解説していきますので、是非やってみてください。
ツボは、医学的にも効果があると言われていますし、実際にやってみると思っている以上に効くんですよ(笑)
おなかが痛い原因は様々
お腹(腹部)とは横隔膜と骨盤の間にあたる部分を言います。
このお腹には、胃、十二指腸、小腸、肝臓など内臓の大部分があり、お腹が痛い場合は内臓に関連することが多いです。
ストレス
お腹の不調や痛みの一番多い原因がストレスです。
ストレスが元となる症状には、以下のようなものがあります。
- 過敏性腸症候群
- ガス溜まり
ストレスが原因の中でも一番多い症状が過敏性腸症候群です!
過敏性腸症候群の場合は、レントゲンや内視鏡検査をしても異常はなく、
「よく分からないけど痛みや違和感がある…」
というものは、全て過敏性腸症候群とされていることが多いです。
また、もう1つの症状がガス溜まりです。
身体の構造上、脳と腸は密接に繋がっているので、脳がストレスを感じた場合、すぐに腸に症状があらわれるんです!
余りにもひどくなると、大きな病気になりかねませんので、睡眠を良く取るとか、休日にリフレッシュするなど私生活の改善に心がけましょう!
ストレスは、腹痛以外にも呼吸系や痺れなど様々な症状があります。
もし、ストレスに思い当たる点があれば、病院へ相談するのがよいでしょう。
腹部の冷え
腹部が冷えるとお腹が痛くなります。
※厳密に言うと腹部だけではなく、体全体が冷えた場合も同じです。
人の身体は、体内の温度が低下すると内臓全体の機能が低下してしまいます。
内臓の機能の低下は人の体にとって致命的…
なので、身体は下痢をすることにより水分を外に出すことにより、体内の熱をあげようとします。
お腹の痛みは、内臓機能が低下している状態のアラートと思ってもよいでしょう!
食事による影響
お腹の痛みは、日常の食事による影響も考えられます。
原因としては、暴飲暴食や食あたり(食中毒)が考えられます。
食中毒については「よく手を洗ったり」「消費期限ぎりぎりの食材は使わない」「怪しいものは火を入れる」などを注意することで予防できます。
暴飲暴食は、調子にのらず、ほどほどに食事を楽しむことですね(笑)
体調不良や病気
お腹の痛みは、日常生活の問題だけではなく、重度な病気である可能性がありますので、甘く見ていてはいけません!
お腹の痛みは「急性胃炎」「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「肺炎」「虚血性心疾患」「大動脈瘤」「腎結石」「尿管結石」「急性膀胱炎」「子宮内膜症」など消化器系から循環器系、泌尿器系、婦人科系など多くの器官の病気にともなって発症しますので、症状がひどい場合は、病院に行くことをおススメします。
お腹が痛い時の対処法
何かが痛い時は、パニックになって何をしたらよいのか分からなくなってしまいますよね。
お腹が痛いと感じた時に、とってほしい行動を纏めましたので、参考にしてください!
勿論、激痛など耐えがたい痛みや症状がある場合は「病院に行くか、酷い場合には、躊躇せず、救急車を呼びましょう!
①トイレにいく
どのような原因であれ、何も考えずに一度トイレに駆け込みましょう!
食事による影響が原因の場合は、排便をすることである程度改善されますし、ガス溜まりの場合は、ガスを出す事でスッキリします。
また、「便が出るか」「排便をして治るか」などが1つの原因の判断材料にもなります。
トイレに行った際に、便自体の状態も確認しましょう。
もし、血便が出てしまっていた場合は、重度の病気の可能性がるため、要注意です。
②原因を考える
例えば「昨日何を食べたのか」「残業が続いてストレスが溜まっていないか」「今寒くないか」など状況を振り返り、原因にあたるものがないか確認します。
原因を振り返るとともに、メモなどに書き留めておくとよいでしょう。
以下も一緒にメモに控えておくと、病院へ行ったときに、診察がスムーズになります。
- 痛みの強さ
- 痛みの種類
- 痛みの頻度
- 下痢や嘔吐など腹痛以外の症状
③病院に行くか判断する
以下の場合は、我慢せずに、すぐ病院へ言ってください。
- 激痛がある
- 痛みが長引く
- 痛みの範囲が広がっている
- 原因が分からない嘔吐や下痢、熱などの症状がある
痛みがあることにより、よりストレスが溜まり、悪化する可能性がありますよ!
④市販薬で対処する
原因が明確であったり、痛みも軽微だったりで、病院に行くまでもないと判断した場合は、市販薬で対処するとよいですね!
市販薬については、薬剤師などの専門家に「②原因を考える」で作ったメモの内容を伝え、適切な薬を処方してもらいましょう。
原因が分からないのに、適当に薬を飲むのは、症状を悪化させる可能性があるため、絶対にしてはいけませんよ。
⑤様子を見る
以下の行動をとることで、痛みを和らげたり、症状を改善できたりします。
腹部のマッサージをする
おへそを中心に反時計回りにさすってあげます。
さすることで、腸の活動を一時的におさえることにより、痛みを緩和することができます。
深呼吸をする
大きく深呼吸を数回くりかえすことで、リラックスできます。
脳と腸は密接な関係があるため、脳もリフレッシュさせてあげましょう!
ベルトなどの圧迫をなくす
ベルトを外すか緩めるかして、お腹の圧迫感を取り除きます。
横になる
右側を下にして横になります。
胃から腸への出口は体の右側にあるため、食べ過ぎなどで胃で消化不良を起こしている際の消化の手助けをすることができます。
また、何と言っても横になると楽で落ち着きますよね!
水分補給
常温のスポーツドリンクか、少しぬるめの水を飲みましょう。
炭酸や冷たいもの、熱すぎるものはやめましょうね。
痛みの原因別にすぐに効くツボを徹底解説
「ツボなんて気休めでしょう」なんて声が聞こえてきそうですが…
医学的にも実際に効果が出ているという実験データも出ています。
ツボとは、神経が密集している箇所のことを言います。
ツボが刺激されると脳に「刺激されました!」と伝達され、それを受けた脳は各臓器に「働きなさい!」と命令を送ります!
また、「病は気から」という言葉もあるように、たとえ気休めだったとしてもリラックスできれば、それはそれで効果があると言っても良いですよね!
痛みを緩和する
「どうにかして痛みを抑えたい」
そのような場合は、以下のツボを押してみてください。
合谷(ごうこく)
手の甲の親指と人差し指の間にあります。
合谷は、痛みの万能ツボと言われています。
腹痛だけではなく、頭痛や生理痛、筋肉痛など全ての痛みに対して有効と言われているため、知っていて損はありません!
足三里(あしさんり)
足のすねの少し外側で、ひざ下から指2本分くらい下にあります。
中指または親指で骨を外側から押し込む感じでやってみてください。
足三里(あしさんり)は、松尾芭蕉が旅に出る前にお灸をすえていたことでも有名なんですよ!
胃腸を整える
「腸が調子悪い」「胃に軽い痛みがある」
などの症状がある場合は、以下のツボを押してみましょう。
商陽(しょうよう)
人差し指の爪の中心から少し親指側にずらした(3ミリほど)ところにあります。
胃腸の調子を高め消化吸収を助けてくれます。
天枢 (てんすう)
おへそから少し左右に指3本程度、移動させた箇所にあります。
腸の調子が悪い時に効果的で、押す際のポイントは「息を吐きながら3本指で押し込む」です。
梁丘(りょうきゅう)
膝皿の少し上(指3本)の外側にあります。
胃の調子を整えたい場合に有効で、親指で10秒ほど押し続けましょう。
冷えをおさえる
「冷え性」などからくるお腹の痛みの場合は、以下のツボが有効です。
温溜(おんる)
手首と肘の中央付近のやや内側にあります。
血液の循環を良くするツボで、冷えからくる腹痛にはとても効果的です。
関元(かんげん)
おへそのすぐ下(指3本)のところにあります。
こちらも血流をよくするツボで、関元は「元気の門」とも呼ばれているほど、冷えだけでなく身体全体の調子を整える効果を持っています。
※関は「門」、元は「元気」を表す
冷え性は、どちらかというと慢性的なもののため、運動や食事など日常生活のサイクルから改善する必要があります。
ストレスを改善する
「ストレスが原因か?」
と思ったら以下のツボを押しましょう!
上巨虚(じょうこきょ)
膝から指4本分くらい下の骨の外側2cm程度のところにあります。
足三里よりさらに下ですね!
実際にストレスからの腹痛の場合は、上巨虚が腫れている場合があるんですよ!
ゆっくり両手の親指で、強く押しすぎない程度に、5秒程押し込みましょう。
下痢を和らげる
「下痢に悩まされている…どうにかしたい」という場合は、以下のツボです!
下痢点(げりてん)
手の甲の薬指の付け根付近にあります。
不思議なんですが、押すとすぐに便意が自然となくなっていきますよ!
親指でやや強めにもみほぐす感じで押しましょう!