ぎっくり腰の原因は筋肉にあった!肥満や冷えも影響する?

重いものを持ち上げるとき、席から立つときに「よっこらしょ」と腰を上げた瞬間におもいっきり激痛が!
突然の腰の痛みに何もできなくなったことはありませんか。いわゆるぎっくり腰ですね。
ぎっくり腰は「急性腰痛」ともいわれることがあり、いきなり腰が激痛に襲われるという病気です。
痛みの原因は、腰椎と呼ばれる腰の骨と骨盤の骨のゆがみやズレによっておこります。
実は痛みの発生は突然でも、身体の中ではなるべくしてなっているともいえます。
腰周りの筋肉の緊張や腰椎と骨盤の位置のずれが少しずつ蓄積されていって、あるとき急に「ぎっくり腰」を発症してしまうのです。
また四人に一人くらいの割合で、ぎっくり腰は何度も繰り返します。
一度起こしてしまうと治ってもクセになってしまう怖い症状なのです。
ではぎっくり腰になる原因と対策について考えていくことにしましょう。
ぎっくり腰の原因別対策について
ぎっくり腰になる原因は人によって様々であり、だいたい8割以上がレントゲンやMRIを使用しても異常は特定できず目に見えないのが実情です。
ただし近年は医学の発達により、ぎっくり腰にもいくつかの原因が分かれることが段々と分かってきました。
ではひとつひとつチェックしていくことにしましょう。
腰の筋肉の緊張
長時間のデスクワークや運転等により、同じ姿勢を強いられることで腰周りの筋肉が緊張します。
その状態で、十分な睡眠や休養が取れなかったり、ストレスのある生活を送っていると、その筋肉の緊張により、正しい腰周りの骨の位置がずれてしまい、それが蓄積されていくと、ぎっくり腰になります。
そのようなぎっくり腰が起きる前にも「予兆」というものはあります。
・ 歩いたり立ったりするときに、腰周りに普段感じないような違和感をおぼえる。
このような身体の変化を感じたときは、腰に負担のかかるような重いものの持ち上げや、腰周りをひねるような動作はつつしんで、医師に相談するようにしましょう。
対策としては、同じ姿勢を何度もとり続けないようにして、2時間に1回くらい腰周りを軽くひねるストレッチ運動をすると良いでしょう。
また十分な睡眠と急速も非常に予防に必要です。
足の筋肉の緊張
ずっと立ち仕事をしている方は足が痛くなるのと同時に腰が痛くなることはありませんか。
これは足と腰の筋肉の組織がつながっており、足の筋肉の緊張が腰の筋肉にも影響をおよぼしてしまうからです。
ですので、デスクワークの方だけでなく、立ち仕事の方でもぎっくり腰になる可能性はあります。
この場合の対策としては、足の筋肉のこりや緊張を感じたら、足のふくらはぎからふとももにかけて、マッサージをしてやるとよいでしょう。
自分だと難しい部位でもあるので、街の治療院でコリをほぐしてもらってもよいでしょう。
心因性腰痛の影響
ぎっくり腰をはじめとする腰痛は、不安やストレス、うつなどが原因となるものがあります。
なぜ起こるのかその詳細は分かっておりませんが、ストレスが蓄積されると自律神経のバランスが崩れます。
自律神経のバランスがくずれると、痛覚が強く働くようになり、少しの腰の症状でも強い痛みへ変わってしまうようです。
心因性の痛みは胃の痛みにもかかわってきますので、原因が分かったらなるべくストレスを緩和していく工夫が必要です。
ストレスを感じたら、ときどき休息を入れるなどして気分転換をはかるようにしましょう。
肥満や冷えによる影響
人は腰を支点にし、上半身の体重を支えています。
肥満の方は標準体型の方よりも重いおもりをつけて常に腰で支えている状況です。
ですので、肥満は万病の元といいますが、腰痛やぎっくり腰の原因にもなるのです。
また身体の冷えは筋肉を硬直させてしまい、筋肉内に溜まった疲労物質の代謝を妨げてしまいます。
その結果腰痛やぎっくり腰を引き起こしやすくなるのです。
肥満は関節痛や内臓疾患の原因ともなるので、腰痛予防という観点においてもダイエットは出来る限り行ってください。
また冬場は腰周りを冷やさないように、暖かな服装を意識することも予防になります。
以上、ぎっくり腰の原因と予防対策についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
一度発症すると繰り返しが怖い病気です。
もしも腰の痛みの兆候を感じたら、ご自身で予防対策をとっていってくださいね。