甘酒の効果は糖尿病だけじゃない!高血圧には生姜を入れよう。

最近メディアで夏バテ予防に効果的と取り上げられているとはいえ、実際に甘酒を飲んでいる人は意外と少ないですよね。
なかなか甘酒を普段の生活に取り入れているという習慣もおそらくないでしょうし、スーパーで売っているものはそこそこ値段もしますので、毎日となると金銭面でも気になるところです。
しかし、実は自宅の炊飯器があれば米麹を買うだけで、自宅の米と合わせて作ることができます。
また夏バテや体調が悪く食欲不振になっても様々な栄養成分が含まれているので、非常におすすめです。
今回は甘酒を摂取することによる健康効果について解説していきます。
酒粕から作られた甘酒と米麹から作られたものはどう違うの?
冒頭でも少し述べましたが、甘酒には種類が2つ存在します。
どういった違いがあるのかや効果には変わりないのかなどを早速みていきましょう。
酒粕から作られる甘酒
市販で売っているものでしたら、こちらが一般的です。
原料が米麹の甘酒に比べて安く済むという理由もあるからかもしれません。
酒粕に砂糖を混ぜて作ったもので、酒粕をお湯にとき、アルコール分を飛ばしながら、砂糖で味付けしていきます。
加熱することでアルコールはある程度飛ぶのですが、完全にはなくなりませんので、運転をする方やお子様には注意しましょう。
気になる栄養成分ですが、米麹から作る甘酒に比べて発酵時間が長くかかりますので、ビタミンが非常に豊富です。
またその他にはタンパク質や食物繊維が多いのが特徴。
かすの部分に繊維がたくさん含まれていますので、便秘がちの人にはおすすめです。
米麹から作られる甘酒
米麹が発酵し米のでんぷん質を糖化することによって甘酒にしたものです。
作り方は炊飯器でご飯を炊くときにおかゆ状態にし、一旦おかゆを冷やします。
そしておかゆが冷えたら、そこで米麹を加えて布巾をかけ開けたまま保温にし、8~9時間経つと完成。
飲む点滴と言われる甘酒ですが、なぜこのように言われるのでしょうか?
また飲んでみると非常に甘いのに糖尿病に効果的というのは非常に気になります。
次に甘酒の健康面での作用について紹介しましょう。
なぜ糖尿病の予防になるのか。
糖尿病になる原因としてはすい臓からインスリンが出る量が少なくなり、働きが弱くなってしまうことで血糖値が下がらなくなってしまう病気。
いわばすい臓の病気とも言えますね。
「じゃあ酒粕から作る甘酒は砂糖が含まれていますので、避けた方がいいの?」と思うかもしれません。
ただ、酒粕にはタンパク質や糖を分解する作用がありますので、一概にそうとも言えませんね。
もし砂糖ではなく、天然の甘味料である蜂蜜やメープルシロップ、アガベシロップを使うといいでしょう。
もう一方の米麹からできる甘酒には砂糖や果糖は含まれておらず、米麹の純粋な甘さになります。
ビタミンB1が足りなくなると糖がエネルギーとして消化されず、血糖値の上昇の原因ともいわれるのですが、甘酒にはビタミンB群が多く含まれています。
また糖尿病に効果的なインスリンを活性化させるビタミンB6も含まれています。
高血圧予防
高血圧というと心筋梗塞や脳梗塞など恐ろしい病気の原因にもなります。
なんとこの高血圧予防に甘酒が一役買ってくれるのです。
甘酒はペプチドという成分が含まれていて、このペプチドには血管を拡張して血液の流れを良くする働きがあります。
またこのときに生の生姜をすりおろしたり、小さく角切りをしたりして入れましょう。
生姜にはジンゲロンという利尿作用や血液の流れを良くする成分が含まれていますので、一緒に摂ることでさらに効果が得られます。
女性にはうれしい美容面での効果について
女性はこちらの方が興味があるのではないでしょうか。
甘酒は健康面で非常に効果がありますが、実は美容にも良いんですね。
具体的にどんな美肌に有効な成分が含まれているか紹介します。
腸内環境を整える
腸内環境が美肌に影響を与えることは皆さんご存知のことでしょう。
食物繊維や善玉菌のエサとなるブドウ糖が多く含まれていますので、良好な腸内環境を保つのに効果的です。
便通が良くなったり、ニキビ肌が改善したり、アトピー性皮膚炎にも有効。
腸は免疫力の6~7割を占めているとも言われており、免疫力アップによって副次的に様々な効果を得る事ができます。
コウジ酸
あまり聞きなれない成分ですよね。
このコウジ酸にはシミやくすみの元となるメラニンの生成を抑えてくれる働きがあります。
頭皮にも非常に効果があるので、夏の日焼け対策に是非摂取してみて下さい。
フェルラ酸
ポリフェノールの一種でもあり、強い抗酸化作用があります。
その強い抗酸化作用から食品や化粧品の防腐剤としても使用されているくらいです。
また紫外線を吸収してくれる働きがあるので、コウジ酸と同じく美白効果があります。
美容とは異なりますが、最近ではアルツハイマー病予防に効果があることも発表されてる注目の成分です。
このようにたくさんのメリットがある甘酒ですが、米麹から作る甘酒の場合、どうしても市販のものですと流通させるにあたって加熱殺菌させる必要があります。
また発酵を高温でストップさせないと、匂いや味が変わってしまったりしますからね。
ですので、米麹の甘酒の場合、自宅で作ることをおすすめします。
生の麹甘酒の方が栄養も豊富で、市販のものより安く、たくさん作ることができますよ。
ただいくら健康や美容にいいからといって取りすぎてしまうと糖質過剰に。
1日コップ1杯程度の200mlがベストと言われていますので、是非毎日の習慣にしてみて下さい。